今年の6月に行われたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで、見事優勝を果たした辻井伸行さん。同コンクールでの辻井さんの演奏を収録したCDが発売されました。収録曲:1. ショパン:練習曲 Op.10より第1番ハ長調 2. ショパン:第2番イ短調 3. ショパン:第3番ホ長調「別れの曲」 4. ショパン:第4番嬰ハ短調 5. ショパン:第5番変ト長調「黒鍵」 6. ショパン:第6番変ホ短調 7. ベートーヴェン:ピアノソナタ第29番変ロ長調「ハンマークラヴィア」 8. リスト:ラ・カンパネラ(パガニーニによる超絶技巧練習曲集より第3番 嬰ト短調) 9. ジョン・マスト:即興曲とフーガ(ヴァン・クライバーン国際コンクール委嘱新作/新曲演奏課題) 音楽史上最大の難曲の一つとされるベートーヴェン「ハンマークラヴィア」も含めてどの曲も素晴らしいのですが、特に、リストの「ラ・カンパネラ」を聴くだけのためでも、このCDは買う価値があります。常に一定の力で演奏された繊細で美しい音の流れに、身震いしてしまうほど感動して、気がつけば涙が出てしまうほどですから。ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでの「ラ・カンパネラ」演奏収録映像。終了後に拍手が鳴りやみません。