河野太郎氏の擁立浮上 自民総裁選18日告示18日告示、28日投開票の自民党総裁選で、一部中堅・若手議員の中に河野太郎衆院議員(46)を擁立する動きがあることが11日、分かった。河野氏は立候補に必要な20人の推薦人が確保できれば出馬するとみられる。一方、党内から出馬が有力視されてきた谷垣禎一元財務相(64)や石破茂農水相(52)の出馬を促す発言も出はじめるなど、衆院選惨敗のショックによる沈滞ムードが続いていた総裁選もようやく動きが出始めてきた。≪「首相でない総裁」≫ 河野氏は河野洋平前衆院議長の長男で、祖父は故河野一郎元農相。河野氏が次期総裁に選出されたら、親子2代にわたる「首相でない総裁」の誕生になる。 中堅クラスのある衆院議員は、河野氏を支持する理由として、(1)小選挙区で当選した(2)これまで執行部と対立してきた(3)攻撃力が強く、党首討論での首相への追及が期待できる−を主な理由に挙げた。テレビ出演も多く、知名度もあるとしている。中堅クラスの複数の参院議員も同様の理由で、河野氏の擁立に向けて水面下で党所属国会議員に働きかけている。 河野氏が総裁に選出された場合、自民党の世代交代を強く印象付けることができる。 しかし、ベテラン議員らには党内の影響力が弱まることへの不安がある上、執行部に抵抗してきた河野氏に強いアレルギーがあり、党が大きく二分する可能性が出てくる。河野氏を支持する議員でさえ、「河野氏は劇薬みたいなものだ。妥協を一切許さない性格ゆえに、ひとりだけ突進して逆に党を壊す心配がある」とも指摘する。 河野氏は11日、産経新聞の取材に対し、推薦人が集まれば総裁選に出るかとの質問に「(告示の)18日になればわかることだ」と述べるにとどめた。 ≪谷垣、石破氏も≫ 一方、谷垣氏については、甘利明行政改革担当相が11日の記者会見で「適任者の一人だ。機会があればぜひ(出馬を)勧めてみたい」と表明した。また「保守本流の重厚感があり、ディベート能力も高い。責任野党としてさわやかな論戦を挑めるのではないか」とも述べた。 谷垣氏が所属する古賀派内でも若手や中堅クラスから「正直な人間であり、信念を持って邁進(まいしん)する人だ」(中谷元・元防衛庁長官)などと「谷垣待望論」は出ている。 石破氏を擁立する動きも水面下である。 石破氏は衆院選直後、与謝野馨財務相に総裁選出馬を求めたところ、与謝野氏が逆に石破氏に出馬を促したとされている。 与謝野氏は11日の記者会見で、総裁選に関し、「諸外国で政権政党が政権を失った場合の共通点は、党首を思い切って若返らせることだ。旧態依然たる党内力学だけで総裁を選ぶとまた失敗する可能性がある」と指摘した。その上で、「30代、40代、50代の若い方が主導的に自民党を生き返らせるのは自分たちだ、という気概をもってやってほしい」と述べた。 党総裁選管理委員会は11日、総裁選期間中の20〜26日に全国11ブロックに分けて立候補者による街頭演説を開くことを決めた。(産経新聞 9月12日7時57分)-------------------------------(引用終了)----------------------------ベテランにしても中堅にしても若手にしても、あれはヤダこれはヤダと不平不満は言うものの、誰も「自分が総裁になって自民党を立て直す」と手を上げないのが情けない。あえて逆境に立ち向かう男は居ないのでしょうか。というか、今の人材不足で派閥も成してないこの逆境の中で、推薦人20人にこだわった理由が分かりません。弱体化した自民党なら、無難なイメージのある河野氏が総裁でもいいのではないでしょうか。親子二代で総理になれなかった総裁として名を残すのもいいかもしれませんよ。