「世界最高の仕事」最終選考会 日本人女性は惜しくも落選オーストラリア・クイーンズランド州の観光公社が募集していた「世界最高の仕事」に向けた最終選考の結果が2009年5月6日、発表された。約3万5000人の応募者の中から最終選考に残ったのは、わずか16人。その中には日本人女性1人も含まれていたが、惜しくも落選した。34歳の英国人男性が「島の管理人」の座を手にした。■珊瑚礁の島の管理人、報酬は半年で1000万円 この「仕事」は、世界最大の珊瑚礁「グレート・バリア・リーフ」をPRするというもので、珊瑚礁の中にある「ハミルトン島」の管理人を半年にわたって務める。仕事内容は、島内の巡回、PRブログの更新、魚の餌やり、郵便物の回収などだ。報酬は、半年間で15万豪ドル(約1000万円)という破格の額だ。募集は、自己PR動画をネット上にアップロードする方式で09年1月中旬に始まり、約200か国から3万4684本もの動画が寄せられた。 最終選考では16人にまで候補者が絞り込まれ、会社員の小林美絵子さん(31)が、日本人としては唯一の候補者となった。最終選考は5月3日から6日にかけて現地で行われ、水泳のテストや面接のほか、現地を視察した上で書いたブログの審査などが行われた。 その上で見事管理人に選ばれたのは、英国人のベン・サウスオールさん(34)。プロジェクトマネージャーや、慈善事業の資金調達(charity fundraiser)を行っているという。小林さんは残念ながら落選した。サウスオールさんは7月1日から「世界最高の仕事」につく予定だ。(J-CASTニュース5月6日15時45分)-----------------------------(引用終了)----------------------------今年の1月に管理人募集のことを知ったとき、すごく効果的な島のPR方法だと感心しました。なぜなら、「美しい島の管理人募集 しかも報酬あり」と銘打てば、世界中の人が興味を示すのは当然のことで、本来なら島の政府や観光業者が観光客を呼び込むために資金を使って島の魅力を紹介するべきものを、マスメディアが「管理人を募集しているのは、こんな感じの島です。」と率先して島のことを報道してくれるので広告費用はタダも同然です。しかも、最終選考に自分の国の人間が残れば、メディアや国民の関心がさらに集まるので、選考に残った人物がメディアで紹介される度に、また島のPRが出来て、この島に旅行に行ってみようと思う人も出てきたことでしょうから、だからこそ、最終選考に残ったのは、観光客を呼び込めるような経済力のある国の人ばかりだったのではないでしょうか。約半年もの間に、島が何度も世界中のニュースで取り上げられたことによって、宣伝効果として報酬分の費用以上の効果が出ているので、(一部報道によると、すでに80億円分の広告効果があったそうです。)ホント、このPR方法を閃いた人は天才的だと思います。このPR方法も、先日紹介した広告と気付かせない広告「ステルスマーケティング」ではないでしょうか。