日本の「血液型性格診断」ブーム、米国でも強い関心を集める米大手通信社のAP通信が今月に報じた日本の「血液型性格診断」ブームに関する記事が多くの米国人に読まれ、反響を呼んでいる。その記事は「日本では、人は血液型によって決まる」と題したもので、2008年の年間ベストセラー10冊に文芸社の「血液型自分の説明書」シリーズ4冊がランクインしたことや、日本では雑談などで「あなたは何型? 」などと血液型の話がよく話題になる事実を伝えている。 また日本の幼稚園や保育園において血液型によって園児がクラス分けをされたり、北京オリンピックで金メダルを獲得した日本女子ソフトボールチームがトレーニングメニューを組む際に、各プレーヤーの血液型をひとつの情報として考慮していたこともエピソードとして挙げ、科学的に証明されていないのにもかかわらず、血液型を重要視する考えが国民の間で広く浸透していると紹介している。 血液型の話題になじみのない米国では、「血液型性格診断」や「血液型占い」が日本で浸透している事実が、興味深く受け止められたようで、AP通信の記事に対し、掲示板などでユーザーから多くのコメントが寄せられている。 寄せられたコメントには「たった4種類に人間の性格が分けられるはずがない」や「日本人はなぜ血液型に固執するの? 」などと、血液型による性格診断や占いに対しその信憑性を疑問視する内容が目立った。また「3ヵ月ほど日本にいた時に少なくとも5回以上、血液型をたずねられて驚いた」という意見もあった。 日本では血液型占いのブームは以前からあったが、07年に発売した血液型に関する書籍「B型自分の説明書」(文芸社)が08年春から夏にかけてヒットし、同年の年間ベストセラー(トーハン調べ)で第3位となり、続くO型、A型、AB型の3作もすべて10位以内に入り、類似本の出版も相次いでいる。 血液型と気質の関連を科学的な研究対象にしようとする試みは国内で1900年代前半に当時の医師らによって行われていたが、結果的に科学的に差異が認められなかった経緯がある。しかし血液型関連の書籍が多数出版され、またテレビなどのマスメディアでもさかんに報道されてきたため信じる人も多く、携帯サイトをはじめ、血液型占いに関連したコンテンツが数多く流通するなど一つの市場を形成している。(MONEYzine 2月9日15時40分)-----------------------------(引用終了)----------------------------5年ほど前に、『あるある大辞典』のような疑似科学を生活情報のように取り扱った番組の多くで、血液型による行動パターンを観察する企画が多くなり、それによって、いわれの無いレッテルや差別(いじめ)に繋がると放送倫理・番組向上機構BPOから各テレビ局に要望が出され、BPO 「血液型を扱う番組」に対する要望「血液型性格診断」は信憑性の無いものと認知され、一時は下火になっていたのですが、また息を吹き返したように「血液型性格診断」が話題になるのですから、外国人が疑問に感じるように、日本人は血液型で性格を決めようとするのが、本当に好きなのだと思います。去年、流行した血液型別の性格説明書を立ち読みしてみましたが、あれだけ大量に行動パターンを書いていれば、誰でも自分の性格に当てはまるものが存在して当然だと思いました。しかも、ほかの血液型にも自分の性格に当てはまるものが、いくつも在りましたよ。血液型性格診断で、A型は優柔不断、B型は自分勝手、O型はマイペース、AB型は変わってるなんて感じに性格パターンが当てはめられてしまうことがありますが、言い方が違うだけで全部同じような意味だというように、要するに、血液型別の性格診断なんて、裏を返せば微妙に言葉を変えているだけのものではないでしょうか。