「自民党をどげんかせんと」 東国原知事、国政に意欲宮崎県の東国原英夫知事は4日夜、次の総選挙への立候補をとりやめた宮崎1区の中山成彬前国交相の後継として自民党執行部が擁立を検討していることについて「自民党が候補を立てられなかったりすると、選択肢は民主党と共産党しかない。宮崎県にとってはどうか」などと述べ、国政転身に意欲をにじませた。ただし、「私はあくまでも県民の負託を受けて知事の職を担っている。県民、議会、県職員に国で汗をかいてこいという声があれば、話し合う」とも語り、総選挙に立候補するにあたっては県民世論などを見極めた上で、判断する考えを示した。東京都内で記者団に語った。 東国原氏は「どげんかせんといかんのは国政ですか、県ですか」と問われ、「国政です。地方切り捨ての格差社会にしたのは、国政じゃないですか。自民党ですよ。自民党をどげんかせんといかん」と答えた。また、「国交相が辞めるということは、私が知事選に出馬した時の、前知事逮捕と同じような状況だ。九州の中でも遅れている地域で、大臣、党を担う人材が出ないことは宮崎にとってマイナスだ」とも述べた。 東国原氏擁立の動きに対し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は4日午後、福岡県大牟田市での記者会見で「1期目で投げてしまうような知事なら、県民は評価しない。国政に転出すれば県民の落胆は計り知れないものがある」と牽制(けんせい)した。 一方、中山前国交相は4日午後、宮崎市内のホテルで記者会見し、政界引退を正式に表明した。 (朝日新聞 2008年10月5日3時2分)<東国原知事>「今のところありません」衆院選不出馬の意向衆院選宮崎1区に出馬が取りざたされていた東国原英夫・宮崎県知事は6日、記者団に対して「解散しても、公示されても『今のところありません』と言い続ける」と不出馬の意向を表明した。知事はこれまで出馬について明言を避けていた。任期途中での衆院転出に同県内で批判的な声が多いのを踏まえたとみられる。 知事はこの日、自民党側から、宮崎1区か比例代表での出馬打診があったことを認めたうえで、次期衆院選への出馬を否定した。また、前日に同県都城市で開かれた政治資金パーティーで「知事を1期は務めてほしい」との声が多かったことを明らかにして「ありがたいこと」と述べた。 ただ、将来の国政転身については「地方から国を変えなければという強い気持ちがある。ただ、一知事がどんなに頑張っても日本のシステムを変えられない」として「いつかはあるでしょう」と述べた。(毎日新聞 10月6日12時39分)-----------------------------(引用終了)----------------------------この件に関しては、マスメディアが勝手に騒いで囃し立てていた部分が多いですが、衆院選に出馬したいという気持ちもあったのだと感じます。ですが、やはり多くの期待を背負っているのですから、少なくとも一期は勤めないと県民に対して失礼だと思います。例え、いま政治家になったとしても、それは注目は集めるでしょうが、県のために頑張りたいとしても、国会の中では新人議員の一人に過ぎないのですから、どこまで自分の意思を貫けるかは未知数です。改革に着手したばかりの県政を捨ててまで、国政の場に急ぐ必要はなく、とりあえず今は衆院選に出馬しないという、この判断が正しいのではないでしょうか。