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2008年10月05日(日) 考え悩み罪の重さに気付くからこそ死刑の意味がある。

死刑確定者は被害者のことで悩む 76人が調査回答

100人余りの死刑確定者(確定死刑囚)のうち、
76人が市民団体のアンケートに答え「苦しいこと、つらいこと」として
「被害者のことを考えたとき」や「いつ処刑されるか分からない」などを
挙げたことが4日、分かった。冤罪を訴える回答も多く、
42人が再審請求していた。3人は誰とも面会・文通していないという。

 回答者が全体の70%を超え、監獄法に代わる受刑者処遇法
(刑事収容施設・被収容者処遇法に改称)施行後の変化に関する意見もあり、
実情を知る大きな手掛かりになりそうだ。

 アンケートを実施したのは「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」(東京)。
フォーラム90によると、7月末に全国の拘置所に収容されている
死刑確定者にあてて、家族や弁護人らを通じてアンケート用紙を送付した。
回答した76人は20代から80代で、
9月11日に刑を執行された3人のうち2人も含まれている。

 「苦しいこと、つらいこと」の回答では
「つらいのは死刑囚だから当然だ」と書いた確定者もいた。
改善を期した受刑者処遇法の施行後は「友人と面会、文通できるようになった」
などと評価する声の一方で「面会時間が短くなった」という意見も記されていた。

(共同通信 2008/10/05 00:02)


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死刑確定者の実情を知ることは大切かもしれませんが、

私たちには「だから何?」としか言いようのない調査でもあります。

しかも、この記事では、アンケートに答えた確定者のうち、

「被害者のことを考え悩んでいる」と回答したのが、

何人だったのかさえ分かりません。

そこで、この市民団体のHP(http://www.jca.apc.org/stop-shikei/index.html)に

詳しく結果が載っているのかと見にいってみれば、

本日の日記を書いている現時点で、

そのことについては触れられておりません。

>冤罪を訴える回答も多く、42人が再審請求していた

確か読売新聞に載っていたと思うのですが、

鳩山氏が法務大臣を勤めていた時、

速やかに死刑が執行されるようになりましたが、

死刑の執行は一応判決の確定順らしく、

再審請求をすれば順番から外れるので、

死刑を怖がる確定者が執行のがれの時間稼ぎで「我も我も」と、

再審請求が増えたと書いてありました。

>死刑確定者は被害者のことで悩む

むしろ、死刑が確定し自分の死に直面することで、

被害者の死についてもようやく考えることができるようになった。

すなわち被害者の事を初めて考えたという受刑者も居ることでしょう。

無期懲役にしても死刑にしても、

本来、刑というのは自分の犯した罪と向かい合いなさいということなのですから、

この回答結果は当然すぎるといえます。

殺された人は、無念の気持ちを伝えることもできません。

被害者遺族は、亡くなった被害者に会いたくても会えませんし、

もっと悩みつらい日々を送っています。

そのことを考えれば、死刑確定者は例え短時間でも

面会で家族や知人に会えるのですし、

悩めるという贅沢な幸せがあると言えるのではないでしょうか。

このアンケートで死刑確定者の実情を知っても同情なんてできません。

罪悪感や良心の呵責に悩みぬいて死ぬのが、

凶悪犯罪の死刑囚に与えられた責務ではないかと思っています。









名塚元哉 |←ホームページ