拉致家族「時間稼ぎは許さない」「時間稼ぎは許さない」−。拉致被害者の家族会などは15日、東京都千代田区永田町の星陵会館で、緊急国民集会を開いた。金正日総書記が日本人拉致を認め、謝罪した「9・17」から間もなく6年。被害者に関する再調査を先延ばしする北朝鮮に対し、家族からは「不誠実な対応には強い追加制裁を」との声が上がった。北朝鮮は、福田康夫首相の辞任表明を受け、日朝協議で合意した被害者に関する再調査のための「調査委員会」設置を見送るなど、相変わらず不誠実な対応をとり続けている。 家族会代表、飯塚繁雄さん(70)は「北朝鮮は秋までに(調査結果を)報告すると言っておきながら、すっぽかした。私たちは何回もだまされ続けてきた。日本政府は絶対許さない、戦うという意思を見せないと、北の思惑通りだまされ続ける」と、日本政府に強い姿勢を求めた。 自民党の総裁選が始まり、解散・総選挙も近いとされる中、飯塚代表は「新総理は拉致問題を最優先課題としてほしい」とも。(以下省略)(産経新聞 9月15日22時6分)-----------------------------(引用終了)----------------------------2002年の9月17日、小泉元首相が訪朝した日朝首脳会談によって、その日までは疑惑扱いされていた北朝鮮政府と軍部主導による拉致を金豚が認めたことによって疑惑は事実だったと証明され、その瞬間から拉致問題は解決へと次のラインを歩み始め、5名の方とそのご家族が、晴れて帰国することとなりましたが、それ以降は何の進展もないまま時間だけが過ぎて、明日で6年目になります。いや、“なってしまいます”という表現のほうが正しいのかもしれません。日朝協議で合意した被害者に関する再調査のための「調査委員会」設置と、ずっと足踏み状態だったところから、また一歩を踏み出せるはずだったのですが、福田首相が突然辞任したことによって、その調査委員会設置も見送りされることとなりました。福田氏は自分が総理になったら拉致問題を解決すると公約に掲げていたにも拘らず、公約が果たせなかったどころか、再び歩みだそうとした足を引き止めてしまうという、実に腹立たしい結果を拉致被害者の方々に残して去っていきました。しかも、金豚も重病らしいということで、拉致問題解決への道が暗雲立ち込め、ますます先行きが見えにくい状況になってしまっています。 そんな状況下の中、次の総裁候補5人と政権交代を目指している民主党党首は拉致問題への考え方や解決に向けた自身の考えをほとんど述べていません。先週、記者クラブ向けに開かれた自民党総裁候補者同士の討論会でも、拉致問題に触れたのは石原候補から麻生候補への一つの質問だけで、他の方の考え方が見えてきません。マスメディアも拉致問題についての質問をしているように見受けられないので、これでは、ご家族の方の不安はいかばかりかと察するに余りあります。ところで、なぜ北朝鮮は拉致被害者を返そうとしないのでしょうか。考えてみれば、核兵器を放棄することよりも、拉致被害者全員を日本へ返したほうが、国交正常化に向けてのステップアップに繋がりますし、国交正常化を前にして、もっとも手っ取り早く豊富な援助を受けられると思うのですが、北朝鮮が、何故その選択肢を選ばないのか疑問です。やはり、拉致した日本人を身の安全と引き換えに、工作員への日本語教育や偽ドル作りの為の印刷技術向上などさまざまな犯罪や工作活動のために利用したことが、公に明るみになることを恐れているからなのでしょうか。そうであるのだとすれば、日本政府は、拉致被害者が北朝鮮で、どのような生活をしていたのか、そういったことは一切不問とするとして北朝鮮と交渉すれば、意外とすんなり解決するんじゃないかとさえ思ったりもします。めぐみ (双葉文庫―北朝鮮拉致ドキュメンタリーコミック (き-20-01))横田 滋 by G-Tools奪還 (双葉文庫 き 20-2 北朝鮮拉致ドキュメンタリーコミック)本 そういち by G-Tools