共同文書、戦略的互恵関係の推進うたう 日中首脳会談(一部抜粋)共同文書は「『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する日中共同声明」。戦争や侵略に対する日本の「おわび」や「反省」は盛り込まず、「歴史を直視し、未来に向かい、日中『戦略的互恵関係』の新たな局面を絶えず切り開く」と未来志向の表現とする。 中国側は「日本が平和国家としての歩みを堅持し、平和的手段により世界の平和と安定に貢献」と、日本の戦後の歩みを評価。日本の国連安保理常任理事国入りを巡っては、直接的な「支持」は盛り込まないが、「日本の国連における地位と役割を重視する」と配慮を示す。 台湾問題で日本側は「中国政府の立場を十分理解し、尊重する」という従来の立場を堅持する。 共同文書では、両国首脳が毎年、定期的に相互訪問することのほか、「国際社会が認める基本的かつ普遍的価値の一層の理解と追求のために緊密に協力する」と明記。チベット問題には直接言及せず、国際社会の価値観を共有することを盛り込む。 東シナ海のガス田の共同開発問題を巡っては、「東シナ海を平和、協力、友好の海とする」との考えを示す。北朝鮮問題では「6者会合(協議)のプロセスをともに推進する」と確認。 「グローバルな課題への貢献」として13年以降の地球温暖化対策の国際枠組み(ポスト京都議定書)づくりに両国が積極的に参加する方針も確認する。 チベット問題では、首相が中国側にダライ・ラマ14世らとの対話の進展に期待を表明。 主席は、ダライ・ラマ14世側との協議内容を伝え、意見交換する見通し。 北京五輪の成功に向け協力する考えも伝える。(朝日新聞 2008年05月07日13時34分)ほかソース:問題先送り「日中首脳会議」成果は“パンダ”だけ? 福田「媚中」で「支持率下落も」 -----------------------------(引用終了)----------------------------日本にとって重要な懸案は、協議や調査を継続させる話がまとまっただけで、日中首脳会談前となんら変わってません。日本にとっては、パンダがなければ、ほとんど何もない日中首脳会談になったことを考えると、表現は悪いけれども、福田首相にとって「リンリン」の死はグッドタイミングだったのかもしれません。