聖火、米サンフランシスコでは異例の“隔離リレー”北京五輪の聖火リレーが9日、米カリフォルニア州サンフランシスコで行われた。 沿道には、中国のチベット暴動鎮圧に抗議する人権団体メンバーら多数が集まったが、主催者側が当初予定していたコースを全面的に変更、短縮し、終了式典も中止するなど異例ずくめの形で行われた。ロンドンやパリで発生した混乱は避けられたものの、市民からは“隔離リレー”に不満の声も上がっていた。 同日午後、出発前の式典はほぼ予定通りに始まった。ところが、第1走者が近くの倉庫に消え、その後は発表されたコースとは全く別ルートを走行。予定の10キロは約半分に短縮され、約2時間で終了した。 メールで情報交換したチベット支援メンバーらが次々にコースに駆け付け、行く手を阻もうと路上に座り込み、警官に排除される場面もあった。当初のゴール地点には数千人が詰めかけたが、終了式典も中止となった。 こうした事態に対し、チベット人高校生タシ・ドージさん(17)は「リレー中止に追い込みたかったが、コース変更までさせたので抗議は成功だ」と話した。一方、沿道で約9時間待ち続けたという中国系のヒュイ・チャンさん(38)は「聖火を祝福したかったのに残念」と肩を落としていた。 地元紙などによると、コース変更が決まったのは出発の約2時間前。警備当局は出発直前、当初コースの警官数を増やし、陽動作戦を展開する念の入れようだった。 (読売新聞 4月10日9時42分)-----------------------------(引用終了)----------------------------本来であれば、歓迎され楽しまれる聖火リレーですが、もはや、一刻も早く、自分の国から出て行ってほしので、いかにスピーディーに無難に終わらせるかを試行錯誤して、疫病神の押し付け合いみたいな感じになっていますね(笑)これから予定されている国の関係者は、俺のところに来る前にリレーの中止が決まらないかなぁと、内心は思っている人もいるのではないでしょうか。 ところで、今回の各地での抗議活動ですが、先日のチベットのラサ地区で抗議デモが巻き起こっていなくても、欧米なら聖火リレーの場所で、ここまで過激にならなくとも、人権団体によるチベット弾圧に対しての、抗議コールなどは起こっていたのではないでしょうか。◆ダライ・ラマ14世が会見 「今こそ現実を受け入れを」と対話訴えるダライ・ラマ14世の会見を拝見しましたが、真摯な姿勢で理路整然としていました。平和的な対話を求める一方で、中国政府は、ヒステリックな対応に終始しています。どちらが大人な対応をしているのか一目瞭然です。中国は大陸は大きいですし、国際的に大国の仲間入りを果たしても、中国共産党は、いつまでも人間としての器が小さすぎます。