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2008年02月27日(水) 『墓場鬼太郎』大ヒットの秘密

“リアル鬼太郎” 大人に人気

水木しげるのオリジナル原作に近い鬼太郎のアニメが、
大人のコアなファンに人気だ。
正式なタイトルは「墓場鬼太郎」(フジテレビ系、木曜深夜0・45ほか、全11回)。
深夜枠にもかかわらず、平均視聴率5・0%を記録。
なぜ、今リアル鬼太郎なのか?

 「グロテスクな表現はテレビコードぎりぎり。
露悪的にならないよう、何度もやり直しをしたところも少なくない」

 30年以上ゲゲゲの鬼太郎の製作にかかわっている、
東映アニメーションの清水慎治・企画部長は話す。

 「墓場−」は鬼太郎の原点で、昭和34年、貸本の漫画として発表された。
その後少年雑誌にも連載され、43年にアニメ化された。
この際、子供には暗すぎるとされ、「ゲゲゲ−」に改題。
勧善懲悪のヒーローものに方向転換したという経緯がある。

 作品の舞台は昭和30年代。
幽霊族最後の生き残りとして墓の中から鬼太郎が生まれ、
人間社会にさまざまな怪奇現象がわき起こるという物語。
映像はリアルなホラータッチで、たとえば第1話。
目玉おやじの誕生シーンでは、鬼太郎の父親である包帯男の目玉が離れ、
手足が生える…。

 あえてオリジナル版にこだわった理由は? 

 「実は20年前から墓場をテレビ化したかったが、
ハード過ぎてテレビには無理とされてきた」と清水部長。
今回、ようやく実現した背景について
「便利さや明るさに満たされた現代の大人が、
鬼太郎に登場するような昭和時代の日本にノスタルジーを
感じるようになったからでは」と分析。
デジタル技術の進展で表現が豊かになったことも、
アニメ化を後押ししたという。

 一方、同局では子供向け(?)の「ゲゲゲの鬼太郎」(日曜9・0)も放映中。
こちらは、マンガチックな妖怪キャラが登場するおなじみのストーリーだが、
今回はネコ娘がかわいらしい美少女にアレンジされており、
新たなファン層を拡大している。

(産経新聞 2月26日8時0分)


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第1話で映像と完成度のクオリティーの高さに驚かされ、

このクオリティーが、今後も維持されるのか不安に感じたのでしたが、

クオリティーの高さも損ねることなく進んでおり、

製作スタッフや声優陣の気合と拘りがヒシヒシと伝わってきます。

毎週、楽しみで楽しみでしかたがありません。

『墓場鬼太郎』がアニメ化され、しかもクオリティーも高いので、

生きていて良かったと感じてます。

一日千秋の想いで放送日を待つ番組なんて久しぶりです。

 深夜放送では平均視聴率が3%あれば成功らしいのですが、

深夜の平均視聴率5%は、テレビ占拠率データによれば、

この時間帯にテレビつけていた5人に1人が見ているということになるそうです。

ゴールデンタイムならば、

20%越えるような大ヒット番組ということになるのでしょうか。

>「実は20年前から墓場をテレビ化したかったが、
>ハード過ぎてテレビには無理とされてきた」と清水部長。

どちらかといえば、20年ほど前のテレビ表現のほうが

まだハードだったように思うのですが。

例えば、20年前のリアルタイムな作品ではありませんが、

再放送されていた『ゲゲゲの鬼太郎』の第2期シリーズなんて、

「足跡の怪」など、子供心に見てトラウマを植えつけられる話が多かったですし、

『妖怪人間ベム』も怖かったですし、

特撮番組でもグロイ表現がいっぱいあって、

そんなのがゴールデンタイムで放送されていことに比べたら

『墓場鬼太郎』は放送が深夜であっても、

原作よりも表現もヴィジュアル的要素も抑えられており、

過去のアニメに比べても、ぜんぜんハードじゃないと感じるのですが。

(4月発売のDVDでは、より原作に近づけた映像に変わるそうです。)


『墓場鬼太郎』の放送も残すところ、

第8話 怪奇一番勝負
第9話 霧の中のジョニー
第10話 ボクは新入生
第11話 怪奇オリンピック

の4本となりました。(寂しい・・・)

似たり寄ったりのぬるいアニメばっかりの今、

制作スタッフやベテラン声優陣の気合を最後まで見せつけてほしいですね。










名塚元哉 |←ホームページ