「新証拠見つかる」=三浦容疑者逮捕で米当局−「ロス疑惑」捜査、一気に進展か米ロサンゼルス市で1981年に起きた妻銃撃事件で、同市警に殺人容疑などで逮捕された三浦和義容疑者(60)について、米捜査当局が日本の捜査当局に「新証拠が見つかった」と説明していたことが24日、分かった。 日本では2003年に無罪が確定したが、ロス市警は地道に捜査を継続。新たな証拠で一気に進展し、逮捕に至ったとみられる。 三浦容疑者の逮捕は23日夜、米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)が報道し、その後、市警も正式発表した。 日本の捜査当局が説明を求めた際、米当局側は、逮捕理由について、新証拠が見つかったことを明らかにしたという。 三浦容疑者は22日午後、サイパン島の空港で逮捕された。ロス市警の未解決事件担当班が同容疑者のサイパン入りの情報を入手、サイパンとグアムの地元当局と共同で捜査していたとされる。 (時事通信 2月24日11時31分)<三浦元被告>米捜査当局が新証拠つかむ? 専門家の見方ロス銃撃事件で日本で無罪が確定した三浦和義元被告(60)が休暇中のサイパンで逮捕された。日本の憲法は、一度無罪とされた行為について再び刑事責任を問うことはない「一事不再理」の原則を掲げている。日本人が外国で事件を起こし、その国の法律で裁かれる場合は、この原則は適用されないが、実際に立件されることは極めてまれだ。 前田雅英・首都大学東京法科大学院教授(刑事法)は「米国の捜査当局も、三浦元被告の無罪が確定したことは当然知っている。それでも逮捕したのは、日本の裁判では出てこなかった有力な証拠を握っている可能性が高い。ロス市警が日本の警察と太いパイプを持っているとも考えにくく、独自の捜査を続けていたのだろう」とみる。 米国の刑事司法に詳しい藤本哲也・中央大教授(刑事法)によると、今回のケースは、犯罪捜査について米国が「属地主義」、日本が「属人主義」を取っているために起きた。 日本国内で米国人が犯罪を起こした場合、米国の捜査当局は原則的に立件しないが、日本の捜査当局は日本人が海外で起こした犯罪も捜査する。結果的に、日本人による米国内での犯罪は、日米両国で逮捕・起訴される可能性が生じる。藤本教授は「三浦元被告が日本で有罪だったとしても、米国でさらに起訴されることも理論的には可能。本来は国際的なルールを作るのが望ましい」と指摘する。 殺人罪は、日本では25年の公訴時効があるが、米国には時効がない。藤本教授によると、米国では38州が刑法で死刑の規定を設け、13州が死刑を廃止。カリフォルニア州は、計画的な殺人を含む「第1級殺人」の最高刑は死刑。起訴されると地裁で陪審員が有罪か無罪かを判断し、有罪の評決なら職業裁判官が量刑を決める。無罪なら検察は控訴できず、そのまま確定するという。( 毎日新聞 2月23日21時50分)フリー百科事典Wikipedia:ロス疑惑-----------------------------(引用終了)----------------------------昨晩、TVのニュース速報を見たときは、てっきり、アメリカで新たな事件を起こして逮捕されたものだと思いました。ロス疑惑が騒がれた1981年、わたしは6歳でした。もちろんニュースなんかに興味を持つ年齢ではないので、この事件についての報道の加熱ぶり(メディアスクラム)などは記憶になく、後の当時を振り返る番組や、『あの人は今』という特番で当時の映像を紹介されているのを見て、事件を何となく知っているというぐらいで、三浦和義容疑者についても、当時のインタビュー映像を見ていると、自分の脳内で作り出したストーリーを演じる役者のようで、胡散臭く薄気味の悪い人物という印象だったのですが、ここ数年は、本屋やコンビニで万引きをして何度か捕まっていたりするので、胡散臭く薄気味の悪い人物から、ただの“ヘンなおじさん”という印象に変わっています。 アメリカでは凶悪殺人など重罪は時効が無く、古い事件であっても、新たな証拠がまとまれば逮捕できるということで、ロス市警の未解決事件捜査班の長年の努力によって、今回の逮捕に繋がったのでしょう。(たぶん)凶悪殺人など重罪には時効が無いというシステムは良いですね。日本でもこのような殺人などの重罪は時効が無いという制度を取り入れて、殺人犯に、いつか捕まるかもという心理的プレッシャーを常に与え、苦痛の中で生活していただくのも良いかもしれませんね。