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2008年01月30日(水) 中国産食品に鈍感な先進国は日本だけ

中国製ギョーザ食べ10人入院=千葉、兵庫の親子、腹痛や吐き気−農薬成分検出

千葉県や兵庫県の親子計10人が、スーパーで購入した
中国製冷凍ギョーザを食べた後、腹痛や吐き気、
下痢などの症状を訴え入院したことが30日、分かった。
ギョーザのパッケージからは農薬に使われる有機リン系薬物
「メタミドホス」が検出された。
千葉、兵庫両県警は流通経路などを調べている。
 入院したのは、千葉県市川市原木の飲食店店員の女性(47)と子供4人。
このうち二女(5)が一時重篤、他の4人は重症だったが、
快方に向かい命に別条はないという。
また千葉市花見川区では母娘2人、兵庫県高砂市でも親子3人が同種の
冷凍ギョーザを食べ、腹痛や吐き気などを訴え入院した。
 千葉県衛生指導課によると、商品名はCO・OP冷凍食品「手作り餃子」で、
輸入者は東京都品川区の「ジェイティフーズ」。
 厚生労働省は各検疫所に対し、問題を起こした冷凍ギョーザと
同一製品の輸入を認めないよう指示。
ジェイティーフーズは23種類の冷凍食品について自主回収することを決めた。 

(時事通信 1月30日17時31分)


中国産ギョーザ食中毒、JTなどが23品目を自主回収

中国産ギョーザで食中毒症状が起きた問題で、
輸入した「ジェイティフーズ」と親会社のJTなどが30日午後、
東京都内で記者会見し、警察の捜査で商品の一部から有機リン系殺虫剤が
検出されたとして、謝罪するとともに、
市販用・業務用合わせ23品目を自主回収すると表明した。

          ◇

 自主回収の対象となった市販用商品は次の通り。

 中華deごちそう ひとくち餃子▽お弁当大人気!ミニロールキャベツ
▽お弁当大人気!豚肉のごぼう巻き▽お弁当大人気!2種のソースのロールキャベツ
▽お弁当大人気!豚肉の3色野菜巻き▽CO・OP本場中国肉餃子30個540g
▽CO・OP手作り餃子40個560g
▽CO・OPとろ〜り煮込んだロールキャベツ2個×2袋入

(2008年1月30日18時11分 読売新聞)


毒ギョーザ 食品業界、被害拡大の恐れに揺れる

(一部抜粋)
ギョーザを輸入したジェイティフーズ(東京都品川区)や
親会社のJT(港区)、一部販売元の日本生活協同組合連合会(生協)は
30日、緊急会見を開き、「化学物質のチェックはしていなかった」と頭を下げた。
 正規の流通過程を経てテーブルに乗った身近な食品にも
“恐怖”がひそむ実態を印象づけ、消費者は不安の渦に。
今後、被害拡大の恐れもあり、食品業界は大揺れ必至だ。

厚生労働省によると、天洋食品は昨年1月1日から今年1月28日までの間に、
冷凍ギョーザ計1230トンを延べ155回にわたって日本に輸入しているという。
 JT側は「品質管理の人間が年に何回か現地に行き、
工場で管理がしっかりされているか調べている。
変な味がしないか、異臭がしないか、工場側とわれわれの品質担当者が
チェックしている」と強調したが、消費者の不安は容易にぬぐえそうにない。
 会見では昨年末と今年1月初めに、消費者から問題のギョーザによる
異臭や体調悪化を訴える通報が寄せられながら、これまで見逃されていた実態も明らかに。
「洞察が足りなかった」という幹部らの言葉が、会見場にむなしく響いた。

(産経新聞 1月30日20時9分)


------------------------------(引用終了)---------------------------

5人が餃子を食べたのが22日なのですが、

なぜ8日もの間、公表されていなかったのでしょうか。

しかも、去年の12月にも中毒が発生してたのに、

その時も公表されず、しかも回収すらされず商品は売り続けられました。

なぜ1ヶ月近くも対応が遅れてしまったのでしょうか。

12月の中毒に関しては、時期的に下痢と嘔吐の症状がある

ノロウイルスとして処理されてしまったことも考えられますが、

今後の報道が待たれるところです。

 以前にも書いたことがありますが、

貿易に携わる方から聞いた話ですが、

日本は厚労省や農水省のチェックが厳しいので、

輸入された野菜などはすぐにチェックされ、

基準値を超える農薬などが検出されれば、

速攻で破棄されるため、まだ安心なのだそうですが、

加工食品は、検査の手間と費用が倍になるので、

チェックが追いつかない状態だそうです。

また、加工食品は製造元・輸入元業者が品質チェックを

必ず実行しているものと仮定していることあり、

厚労省や農水省による加工食品のチェック態勢の甘さに繋がっているそうです。

外食産業や食品産業の冷凍食品のほとんどが中国産の農作物や

中国の工場での加工に頼ざらるをえない状況なので、

日本の外食産業や食品産業の多くは、中国の深刻な環境汚染を

特に影響を与えるTVでは、あまり取り上げられたくないのでしょうし、

談合のようなものでチェックも甘くなっているのかもしれません。

この世に完全に安全な食べ物なんて存在はしないのですが、

メディアは米国産牛肉や消費期限改ざん食品に敏感になるのであれば、

環境汚染、ルール違反は当たり前、

危険な発がん性物質タップリだったりする中国産加工食品こそ、

より敏感になったほうがいいし、出来るだけ口にしないよう、

購入を避ける心配りをしたほうが無難ですね。

今回の事件ですが、これが故意に農薬を混入したテロ行為か、

たまたま農薬が残った事故なのかということです。

テロなら重大事件となり、海外にも大きく報道されますから、

中国当局もメンツにかけても捜査し、

犯人を死刑ぐらいにはする可能性はあります。

しかし、これが、事故や不注意や農家の無知によって、

たまたま引きおこされた結果だとすれば、

中国産食品の危険度は高いままだということになるのではないでしょうか。







名塚元哉 |←ホームページ