元少年の被告、弁護人解任=弁護方針で対立−光市母子殺害1999年に山口県光市で起きた母子殺害事件で、殺人などの罪に問われた当時18歳だった被告(26)の弁護団の一人が、被告から解任されていたことが18日、明らかになった。解任された弁護士は、弁護団の中で被告の弁護方針をめぐって対立があったとしている。 解任されたのは、被告の身元引受人になっている広島弁護士会の今枝仁弁護士。 同弁護士によると、広島高裁公判を前にした14日の弁護団会議で他の弁護人と意見が対立。今枝弁護士は、被告の反省や更生可能性に力点を置いた方針を主張したという。(時事通信 2007/10/18-20:17)ほかソース:J-CASTニュース 10月15日 光市事件方針巡り対立 元少年弁護団が分裂、迷走-----------------------------(引用終了)----------------------------光市母子殺害事件についての根本的なスタンスの部分は違いますし、橋下弁護士の発言をきっかけに、「懲戒請求」について書いたことにより迷惑をかけた側なので、今枝弁護士から見れば、私はどうしようもないほど酷い奴に分類されるとはいえ、この解任劇には、かなり同情しています。 sokさまのブログでの紹介から、今枝弁護士のブログを読み始め、今枝弁護士の真摯に取り組む姿勢や、できるだけ誤解を解こうと情報発信する姿勢は、こちらにも伝わってきました。 そのブログでの意見交換の取り組みによってなのかは分かりませんが、今枝弁護士は「計画性」や「情状面」の中心にして、これからの弁護を勧めるべきではないかと考え、弁護団の法医学的観点ばかりを持ち出すような弁護方針に疑問を感じるようになり、考え方の違いから軋轢が出てきたことによって、これ以上一緒に行動することは弁護団に迷惑をかけるので、今枝弁護士は自ら辞任を申し出たそうです。しかし、元少年の被告が「自分の弁護を続けてほしい」と、引き止めたことにより、辞任することは取り下げたのですが、その後、被告と接見できなくなり、被告から、辞めてほしいという手紙を託されたのだそうです。今枝弁護士が接見を予定していた日の午前中に、見た目から邪悪なオーラが出てキャラ的に損をしている安田弁護士が、被告と接見していたので、その時に何かヘンな入れ知恵をしたのでしょうか? 今枝弁護士は被告のことを思うからこそ、悩みに悩みぬいた末、それでも被告の身元引受人になったり、弁護団の弁護行為に疑問を感じ、これでは世論が反発し理解が得られないのは当たり前だと、素直に疑問を呈していたり、また、この事件について私を含めた多くの国民の誤解や偏見を解こうとブログで、出来うる限りの情報を分かりやすく発信しつづけて、私もブログを読んで反省する部分もあったように、ともするとまったく一方通行なままで終る弁護活動に携わる弁護士と、ニュースなどでしか事件を知ることのできない国民との情報交換という新しいネットの可能性を生み出したわけですが、弁護団や安田弁護士は、それが気に入らなかったのでしょうか? 今枝弁護士は、自分が突然解任されたことで、弁護団や安田弁護士のことを酷いと思わないでくださいと言っておられますが、弁護団も一枚岩じゃないのは理解できるとはいえ、意見を受け入れる入れないにしろ、疑問を呈しただけでその場から排除するという行為については、どうなんだろうかと感じました。内部の声にすら耳を傾けられなかったこの「群れ」は、これにより、さらに閉鎖的になってしまうのではないでしょうか。 そして、ブログやインタビューからも普通の感覚というか人間性や信頼性のあることを示せた今枝弁護士は今後、弁護依頼が増えるのではないかと予想されます。この事件の弁護活動に携わったことや、解任は今枝弁護士のこれからの弁護士活動にプラスになると思います。参考ブログ:弁護士・未熟な人間・今枝仁・・・光市事件と刑事弁護の理解のためにテーブルにぬいぐるみを置いているところ。