時津風親方「けいこ中の事故」と釈明 北の湖理事長聴取に大相撲の時津風部屋の時太山=当時(17)、本名・斉藤俊さん=が急死した問題で、日本相撲協会の北の湖理事長は1日、東京・両国国技館で時津風親方から事情聴取した。時津風親方はビール瓶による暴行を認めたが、「事故はけいこ中に起こった」と釈明。北の海理事長は事情聴取後、「行きすぎだと思う。厳しく処分しなければならない」と語った。関係者には重い処分が出される見通しで、近く理事会が開かれる。 午後3時15分ごろから約1時間半にわたって行われた事情聴取には、北の湖理事長と武蔵川理事、伊勢ノ海理事のほか協会の顧問弁護士が同席した。 時津風親方は「斉藤さんが亡くなる前日にビール瓶で額をたたいた」と暴行を認めた上、死亡当日には約30分のぶつかりげいこを課し、兄弟子が金属バットや約40センチの枝で斉藤さんの尻をたたいたことを認めたが、「『やってはいけない』と止めた」と釈明したという。倒れた後の救護措置については、「苦しそうだったため付きっきりで見ていた。様子が変わったので救急車を呼び、冷たいタオルで体をぬぐった」と説明した。 時津風親方に「行きすぎ」の認識はなかったというが、北の湖理事長は「金属バットはいかがなものか。入門から2カ月の弟子に30分のぶつかりげいこもきつい。斉藤さんが亡くなった事実は重く、厳しく処分するのは常識」と厳罰を示唆した。 時津風親方から退職の申し入れはなく、北の湖理事長も「責任は本人が痛感すべきで、私から勧めることはない」と発言するにとどまった。(産経新聞 2007.10.1 20:25)-----------------------------(引用終了)----------------------------6月に変死として報道され、8月に警察が動いていたのですから、相撲協会も独自に調査なりしていればいいのに、今頃になって、事情聴取が行われるという、この動きの遅さ。そして、聴取よりも先に北の湖理事長と時津風親方の2人で、被害者の実家へ赴いて両親に謝罪するべきなのに、それすら行動に移せていない。この常識外れの感覚。 時津風親方は解雇の処分が下されるようですし、一部メディアの情報によると逮捕も時間の問題だということですが、> 時津風親方から退職の申し入れはなく、北の湖理事長も>「責任は本人が痛感すべきで、私から勧めることはない」と発言するにとどまった。親方自ら退職を申し出るべきだと思いますが、その言葉が本人から出てこない以上は、協会側から、速やかに解雇を通告すればいいのに、厳罰を示唆しながらも、まだ向こう側から退職の申し入れが出てくることを待っているという、身内を厳しく処分しないのは相撲界に限ったことではありませんが、 一般常識から乖離した状況を見せつけられると、時津風部屋だけの問題でなく、他の部屋も似たようなことがあり、組織的体質の問題があるとしか思えません。 八百長問題、朝青龍騒動などでイメージダウンしているところに、この事件が加わり、さらに最悪な印象を与えてしまっているわけですが、相次ぐ不祥事の責任を取って、北の湖理事長も理事長の座から退くつもりはないそうです。自分が原因ではないという考えがあるからでしょうが、だったら、尚のこと相撲界の構造的問題に目を向けて正すのが、協会の役目であり理事長の役目なのに、会見を見ていると、その役目や責任を最初から放棄して、速やかに対処するべき問題で、事の深刻さを全く認識できておらず、まるで他人事のように語ってしまっており、相撲協会の理事長すなわち最高責任者としての自覚がなさ過ぎます。言い方は悪いですが、このような頭の悪い人物がトップに存在しているところは、衰退して滅びる運命を待つだけです。