山崎選手、係員の誘導ミスで棄権扱い 男子50キロ競歩大阪・長居陸上競技場で開かれている第11回世界陸上競技選手権で1日、男子50キロ競歩で選手の誘導にミスがあり、日本選手のトップにいた山崎勇喜選手(23)=長谷川体育施設=がコースを離脱してゴールする事態に見舞われた。大会本部は途中棄権とした。 問題は47キロ過ぎの周回コースから競技場への入り口付近で起きた。山崎選手は、1周2キロの周回コースをあと1周しなければならないのに、複数の競技係員が競技場の方へ誤って誘導。山崎選手も指示に従って競技場へ入り、そのまま300メートルを歩いてゴールしてしまった。係員は慌てて後を追ったが、山崎選手は気づかなかった。ゴールした後の山崎選手は倒れ込み、医務室に運ばれた。 山崎選手は、北京五輪代表が内定する8位入賞争いをしている途中でアクシデントが起こった。山崎選手は「自分は、あと1周あると思っていた。(係員に)こっちに行けと言われた。そのころはふらふらだったし、周りの応援とか何を言っているか頭に入っていなかった。あと1周あっても入賞していなかったと思うが……。すごく悔しいです」と話した。 記者会見した大会組織委員会の吉見正憲・競技運営副本部長によると、入り口付近にいた周回記録員が山崎選手の周回について「もう終わりや」と告げ、それをもとに他の係員が誘導してしまったという。同副本部長は「記録員の思いこみがあったのではないか」と説明。ルール上はその後、コースに戻れるが、なぜ指示が徹底できなかったのか、などを調査する。 このコースで50キロ競歩が実施されるのは初めて。周回記録員や誘導員はすべて審判員の資格を持っている。桜井孝次・競技運営本部長はミスを認め、「日本選手団、山崎選手には本当に申し訳ない」と謝罪した。 ( 朝日新聞 2007年09月01日12時43分)動画:http://jp.youtube.com/watch?v=9Joq70JAG9ohttp://www.nicovideo.jp/watch/sm961955-----------------------------(引用終了)----------------------------これはあまりにも酷すぎます。この日のためにハードなトレーニングを重ねてきて、例え、メダルを逃したとしても、どんどん順位が下がったとしても、自力で完走したのと失格では全然意味が違います。しかも、その失格が自分のミスによるものなら本人も納得は出来るとは思いますが、他人のミスによってのもなら、その悔しさは倍以上でしょう。 ネットでは、山崎選手に責任があるという声もありますが、猛暑の中を3時間も競歩して、疲労困憊で意識がもうろうとしているような状態だったのですから、正常な判断が出来るとは思えず、そんな時に複数の誘導員が誘導すれば、それに従ってしまうことでしょうから、本人に責任は無いのではないでしょうか。指示に従い誘導した誘導員もそうですが、運営側の周回記録員自体に問題があるでしょう。TBSの実況アナや解説者でさえすぐに間違いに気付いたのに、なぜ周回記録員が分かっていなかったのか、不思議でなりません。関連リンク:「世界陸上」の真の舞台裏、運営がむちゃくちゃで現場は大混乱日本で開かれた世界大会で、恥ずかしい運営ミスが続出しているのを知ると、来年の北京オリンピックの運営はどうなるか楽しみだなんて言ってられませんよ。クイーン・アリスのマカロンはおいしいワン。