自民総務会で首相退陣論が噴出「政権選択迫ってしまった」自民党は31日午前、党本部で総務会を開き、参院選の結果について協議し、出席者からは続投を決めた安倍首相の退陣を促す意見も出た。 この中で、石破茂・元防衛長官が「首相は『私か(民主党代表の)小沢さんかの選択だ』と訴えた。これを私どもはどう説明するのか。挙党一致はこの答えにならない。次の選挙で振り子現象を期待するのは難しい」と述べた。野田毅・元自治相も、「首相自ら政権選択を迫ってしまったので、道は一つしかない。決断されたほうがよろしいのではないか」と語った。 深谷隆司・元通産相は、「赤城農相は辞めるべきだ。年金記録漏れ問題や『政治とカネ』の問題では、泥縄式の対応が多すぎた」と述べ、政府や党執行部の対応を厳しく批判した。 ( 読売新聞 7月31日14時59分)首相辞任論、続投上回る 内閣支持29%で低迷共同通信社は30、31の両日、参院選の結果を受けて全国緊急電話世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は29・0%と6月初めの前回調査から6・8ポイント下落、不支持は59・0%と10・3ポイント増加した。安倍晋三首相(自民党総裁)は「辞任すべきだ」との回答が49・5%で、「続けるべきだ」とした43・7%を5・8ポイント上回った。 参院選での自民党惨敗後も引き続き政権を担うと表明した安倍首相に対し、辞任を求める声が回答の半数近くに上ったことは、世論の風当たりの強さが表れたものだ。 内閣支持率も低迷しており、参院選公示後の14、15両日行った電話世論調査(第4回トレンド調査)の28・1%を除けば、一連の世論調査で最も低くなった。( 共同通信 2007/07/31 17:51)朝日社説:首相の続投―国民はあぜんとしている-----------------------------(引用終了)----------------------------朝日新聞の社説では「国民は唖然としている」と、国民全てが同じ考えだと一括りにしていますが、安倍さんが首相を続投することに、唖然としている人もいれば、今はまだ唖然としていない人もいるわけです。朝日の社説の最後にはこう書かれていますが、>続投するというなら、できるだけ早く衆院の解散・総選挙で>有権者の審判を受けるのが筋だ。要は、自民に逆風が吹いているこの絶好の時期に解散して、ボロ負けしてほしいという願望が文面からアリアリと見て取れるので、久々に熱くなっているな〜という感じです。 朝日新聞や民主党としてみれば、表向きは安部辞めろコールを連呼しながらも、安倍さんが総理の座に留まっていてくれたほうが、しばらくは自民党の支持率が回復することもないだろうし、また何かスキャンダルが出れば、ほれ見たことかと叩けるので、本音の部分では、すぐにでも辞めてほしいのと、続投してくれたほうが良いのと複雑な気持ちなのではないでしょうか。 私としては、続けるも続けないのも本人の意思なのだから、まだ意欲をもっているのなら続ければいいと思います。当然のことながら、続投がどんな結果を生むかもまた安倍首相の今後の働きしだいですが、まぁ、でも、余ほどの働きをしない限りは、支持率が回復することは難しいでしょうね。人気が無いと聞けば、人間の面白い心理で、とたんに魅力がなくなったと感じる人が増えたり、人気が無いとか勢いが弱まったというイメージが固定化されると、さらに状況の悪化を招くばかりなので、その固体化されたイメージを覆すのは並大抵のことではありませんから。