Yahoo!ニュース 2007参議院選挙特集各種メディアの世論調査を見ていれば自民党の大敗は予想出来たので、議席数大幅減の結果に驚きはなかったのですが、逆に、野党は票が分散されると思っていたものの、60議席を得た民主党の一人勝ちとなり、まるで郵政選挙の自民党のようです。 この結果を受けて、大手既成メディアの報道のせいで自民が惨敗したと、ネット上には、メディアに責任を押し付ける声も出ていますが、これまでも、そして記憶に新しい郵政解散選挙もそうだったように、日本のメディアというのは、ことの本質を客観的に伝えることよりも、善と悪と単純化したような図式の対立を作り、どちらかに肩入れをして面白おかしく伝える文脈しか持ちえていませんし、無党派層が勝ち馬に乗るのは世の常であり、メディアの扇動に乗せられて投票した人が多いという批判は、あまり意味を成していないのではないでしょうか。 今回の参院選は前回の郵政解散選挙で自民党を支持した無党派層や、長年の自民党を支持していた支持者も、今回は自民にお灸を据える意味を込め、自民以外の党に入れることを決めた人も多いと思います。で、自民(与党)以外の野党の中から選ぶにしても、共産党や社民党は左派のイメージが強く時代遅れな存在で、国民新党や新党日本はまだまだ認知度が低い存在で、9条ネットや新風や女性党は一部のマニア受けするだけの存在なので、その選択肢の無さゆえに、“とりあえず”民主党に入れた人が多かったのではないでしょうか。要するに政策うんぬんも含めて、民主が自民より優れていると考え、多くの人が民主党を熱烈に支持しているというわけではありません。 他にも民主党のCMキャッチコピーであった「生活第一。」も、誰しも生活に何らかの不満を抱えており、程度の差はあれ「生活が第一」と考えていることでしょうから、この分かりやすいストレートな表現は、かなり無党派層や自民政治に辟易している層の心を捉えたのではないでしょうか。前回の選挙のキャッチコピーであった「日本をあきらめない」という意味不明なキャッチコピーの失敗から学んだと思います(笑) ただ、今回は自民党の相次ぐ自爆や、生活改善を求める一部の層の票が流れてきただけで、唯一、民主党独自の得点といえば、長妻氏がぶちまけた年金問題だけ。民主党にしてみれば、向こうが勝手にオウンゴールをドンドン決めてくれたからこその結果に繋がりました。そんな振って湧いた支持率や議席数の急騰を失わないように真剣に取り組まないといけないので、民主党はこれからが正念場で大変だと思います。「自民党にお灸を据えたい」と考えて今回は別の党に投票した人や、生活に不満を抱えるている人や、最初からアンチ自民の人は、自民党の歴史的大敗の結果を見て、一先ずスッキリしていますから、次に何を望むかといえば、このスッキリを持続させてくることです。スッキリを持続させるために、民主党はこれらの人の声に応えなくてはならず、万が一にも、これまでのように自民党の案を反対する、審議拒否するだけなど今までと同じ茶番を民主が続けるだけであれば、単なる混乱と停滞を生み出すだけになってしまうので、失望され、あれよあれよと言う間に支持を失うだけです。人間の心は移ろいやすいものですし、人間は勝手に願望を含めた期待をして、願望どおりに行かなければ勝手に失望するだけですから。政策論争に本腰を入れ、本気度をアピールしていくしかありません。 まずは、民主党は年金問題を解決するとか言ってますが、比例のトップ当選は自治労の組織局次長の相原久美子氏。社会保険庁や自治労の支持を大量に抱えながら、どう解決してくれるのかお手並み拝見ですね。当選したさくらパパこと横峯良郎氏は年金虚偽申請を「奨励」していますが(笑)痛いニュース(ノ∀`) 2007年07月26日民主党・さくらパパ 「年金なんか、納めてなくても納めたと言っていい」…年金虚偽申請を「奨励」このような発言を自民党候補者が言っていれば、「自民党候補者まで呆れた失言」とメディアが袋叩きにしていたでしょうね。野党はいろんな意味で恵まれています。オマケ:関西のチャンネルMBSで、相原(自治労幹部)民主党候補が取材に応じた映像。相原「職務の改善要求を出して何が悪いんですか? 50分やって10分休む、45分して15分休む 基準値を上回るものをとったとしても、 休んでみんな寝てたわけじゃない。」と自治労には責任はないと開き直り。ちなみに放送は関西限定■ソース【ニコニコ動画】MBS 自治労 相原久美子※ニコニコIDがない人はYouTube版(誰でも見れます。) http://jp.youtube.com/watch?v=wuvf957Qjfs