昨日の拙日記の続きのような内容になるのですが、「長崎市長銃撃事件の城尾容疑者は、実は白正哲という在日だった!」という言説を振りまいていた、保守系の有名ブログが炎上したそうです。私自身も、過去に、真意不明で後に否定されている福島瑞穂発言などを日記で紹介してしまっことがあるので、とやかく言えた身分ではないことは理解していますが、なんだかな〜とは思いました。2ちゃんねるのニュー速+でも、事件の次の日には、「白正哲という在日だということが長崎ローカルで放送されました。」という内容の書き込みがアップされているのを見て、また「在日認定」が始まったと思ったわけです。冷静になって考えてみれば、過去、在日の人が起こした事件が報道された時、人種差別をしない朝日新聞はともかくとして、他の大手メディアは「○○(通名)こと金なんちゃら」というように報道していたのですから、実際問題として、長崎市長を銃撃した城尾容疑者が、本当に在日だった場合は、本名も報道していたことでしょう。ところが、事件から1週間以上が経過しても、TV・新聞メディア以外の、タブーのしがらみが無い週刊誌からさえも、在日だったとか帰化しているとかそういった類の話が出てきていません。 あと、他に思ったのが、城尾容疑者が仮に在日だったとしても、「だから何なの?」と思ってしまいます。極端な話、日本人でなければ、市長を銃撃してもOKなのでしょうか?そんなことは、もちろんありません。どんな人種であれ、暴力に走ることは許されることではないでしょう。2ちゃんの書き込みを見て、「やっぱ、在日かー」と納得したようなレスをしている人にしろ、根拠も示さずに在日説を振りまいているブログにしろ、凶悪な事件の犯人は在日しておけば安心。みたいな、次元の低さがちらついて見えるので、イヤなんですよ。 この一連の騒動を見て思い出すのが、3年前にイラクで3人が拘束された時、今井という少年が、ある左翼系の人が情報交換する掲示板に「これから面白いことを行います。」というような書き込みをしていたと、いかにもそれっぽい文章が、2ちゃんに書き込まれて、それが、2ちゃんの各スレッドにコピペされ、あっちこっちの日記やブログでもコピペされ紹介されたという騒動です。(ある区議会議員まで日記で紹介していたぐらいです。)センセーショナルな事件のときほど、冷静に情報を収拾し、真意を確かめなければならないのに、怪しい内容の話がコピペされあっという間に増殖して広まってしまう。一旦吐かれた言葉は一人歩きするとはいえ、災害時にヘンな噂が広まるように、ネット言論にも似たような危うい現象が、ネットリテラシーが重要視されている今でも巻き起こったことや、保守系のブログでも炎上する時は炎上するのだなぁと、他人様のブログの炎上を見ながら、今後は気をつけなければと思った次第です。↓エンピツ投票ボタンです。 押してくださると日記を書く励みになります。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加