都知事選:出馬前向な浅野氏巡り民主党は分裂状態4月の東京都知事選に向け独自候補擁立を進めてきた民主党は、結論を出せないまま、人選期限に設定していた28日を迎えた。この日、出馬に前向きな姿勢を示した浅野史郎前宮城県知事(59)への対応を巡って、候補者選考を進める都連幹部4人の意見は真っ二つに割れた。候補者お披露目を予定していた都連パーティーでは、出席者から落胆の声も漏れた。3月22日の告示まで3週間。民主党の迷走は続く。 「党外、党内に石原都政を倒すと言う人が複数いて、最終局面の調整をしている。今しばらく名前は伏せさせていただきたい。必ず対立候補を立て、一致団結して……」。28日夕から都内のホテルで始まった民主党都連のパーティー。約2000人の出席者を前に、都連会長の円より子党副代表が候補者人選の経緯を説明すると、「気合入れてやれよ」とヤジが飛び、ため息に包まれた。「この党じゃ頼りにならない」と早々と会場を後にする出席者もいた。(以下省略)(毎日新聞 2007年2月28日 22時43分 (最終更新時間 3月1日 9時28分)都知事選:海江田氏出馬に意欲 民主、浅野氏支援派と調整民主党の海江田万里前衆院議員(58)が1日、東京都知事選(4月8日投開票)について、立候補に前向きな意向を党東京都連幹部に伝えたことが分かった。党内には、2月28日に出馬意欲を示した浅野史郎前宮城県知事(59)を支援する動きもあり、今後、調整が進められる。 浅野氏に対し、菅直人代表代行らは出馬に期待する考えを示しているが、候補者選考を進めてきた円より子都連会長らは「浅野氏が出馬しても民主党の推薦を受けない可能性が高い」として、知名度のある海江田氏に出馬要請していた。 候補者選考について小沢一郎代表は「都連の人選メンバー4人の結論を待って判断する」と繰り返し語っている。浅野氏は民主党が独自候補を擁立したら出馬しないと明言している。 海江田氏は東京都出身。93年衆院選で、日本新党から旧東京1区で立候補し当選。96年の民主党結成に携わった。同党都連会長や党政調会長を歴任したが、05年衆院選で落選した。 都知事選では、石原慎太郎知事(74)が3選出馬を表明、推薦は受けないが、自民党が全面支援を打ち出している。そのほか、共産党推薦で元足立区長の吉田万三氏(59)、建築家の黒川紀章氏(72)らが立候補表明している。(毎日新聞 2007年3月2日 3時00分)都知事選で浅野氏、事実上の出馬表明…民主に関係なく今月22日に告示される東京都知事選に出馬の意欲を見せている前宮城県知事の浅野史郎氏(59)は2日朝、TBSの情報番組に出演し、「(出馬の)必然性を感じつつある。覚悟を決めなきゃならないと、強く感じている」と述べ、事実上の出馬表明をした。 浅野氏はこれまで、民主党が独自候補を擁立した場合は出馬を見送るとしていたが、この日は「言い過ぎたかも知れない」と発言を一転。民主党の動向とはかかわりなく出馬する意向を示した。表明の時期は「早ければ早い方がいい」と述べた。 浅野氏は、3選出馬を表明している石原慎太郎都知事(74)を「都庁職員はお手上げというか荒廃しているんですね。2期目からもうだめだと。危機的だと思う」と厳しく批判。五輪招致について「招致そのものはいいと思いますが、震災対策や福祉、医療の問題があるのに最優先なのか疑問を感じる」と述べるなど、政策面でも踏み込んだ発言をした。 一方、民主党は菅代表代行が浅野氏支援の方針を打ち出している一方で、都連内には円より子会長(参院議員)らを中心に、小宮山洋子衆院議員や海江田万里前衆院議員ら独自候補擁立を模索する動きもくすぶっている。今後は「反石原都政」で党内を一本化できるかどうかが焦点となる。(読売新聞 2007年3月2日11時10分)-----------------------------(引用終了)----------------------------十日ほど前までは「出ない」と言っていた浅野史郎氏でしたが、プロ市民の応援によって心変わりし正式に出馬表明をしたということで、他人事ながら、都知事選は面白くなってきたと感じています。海江田氏も出る気があるのだったら、28日までに出馬表明すれば良かったのですが、先週までは民主党の要請を断っていたのに、こちらも心変わりしたのか出馬の意思を表したことによって、民主党は、これまでの迷走に党内内輪揉めも加わり、さらにグダグダです。お昼のニュースでは、党本部が浅野支援で固まって、浅野氏自身も暗黙に連携を模索する発言をしているということで、これまでは海江田氏に「出てくれないか」と迫っていたのに、いざ海江田氏がその気になって意欲を見せたら、今度は思いとどまるように説得すると伝えていました。あれだけ独自候補を擁立すると言ってきたくせに。 そもそも今春に知事選があることは前から分かりきっていたことです。民主党が早い時期から候補を準備して売り込みに力を注いでいれば、民主党の結束や仕事の速さを世間にアピールできたのでしょうが、結局、党本部が無節操に出馬を打診したり選り好みしていたせいで、全てが後手後手になって迷走振りを世間にさらしてしまったのです。民主党の政治センスの無さにはいつも呆れます。これでも本当に政権を狙っている政党なのでしょうか・・・。↓エンピツ投票ボタンです。 押してくださると日記を書く励みになります。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加