小沢民主、審議拒否も辞さず 「産む機械」発言の厚労省罷免要求民主党の小沢一郎代表と社民党の福島瑞穂党首、国民新党の綿貫民輔代表は30日、国会内で会談し、女性を「(子供を)産む機械」とした柳沢伯夫厚生労働相の発言について「閣僚、政治家はおろか、人間として許されない暴言で到底容認できない」との認識で一致した。 会談後、小沢氏は、衆院予算委員会での補正予算案審議について「そういう閣僚が存在する限り、(審議に)応じたくても応じられない」と述べた。この後、3党首は首相官邸を訪ね、塩崎恭久官房長官に対し、31日中に厚労相を罷免するよう申し入れた。 民主党内には、審議拒否の戦法について若手議員を中心に反発も根強く、前半国会最大のテーマとなる予算審議を通じて「堂々と論戦で政府・与党を批判すべきだ」との指摘もある。(産経新聞 2007/01/30 21:56)厚労相の発言問題、共産党は「審議拒否せず」共産党の志位委員長は30日の記者会見で、民主党の小沢代表ら野党3党首による柳沢厚生労働相の辞任要求について、「柳沢氏の暴言は絶対に許すことはできず、罷免を強く求めていく。しかし、それが受け入れられないからといって審議拒否はしない」と述べ、予算審議に応じないとする野党3党と一線を画す考えを示した。 市田書記局長も同日の記者会見で、小沢氏の事務所費問題について「疑惑をかけられている政党と一緒になって与党を追及すれば、疑惑隠しに手を貸すことになりかねない」と述べ、小沢氏自ら領収書などを公開するよう改めて求めた。(2007年1月31日1時12分 読売新聞)厚労相発言、与党内で「辞任やむなし」強まる柳沢厚生労働相が女性を「子供を産む機械」に例えた問題で、与党内で31日、柳沢氏の辞任もやむを得ないとの声が強まった。 参院自民党幹部は国会内で記者団に「(柳沢氏は)辞めないなら辞めないでいいが、辞めるなら早い方がいい」と述べた。別の参院幹部は「後は本人の判断だ」と指摘した。 自民党の矢野哲朗・参院国会対策委員長は31日昼、国会内で、塩崎官房長官と会談し、「06年度補正予算案の審議は乗り越えても、07年度予算案の審議はもたない。参院選にもマイナスだ」と述べ、辞任を含めた厳しい対応が必要との考えを伝えた。塩崎氏は「(職務を全うしてもらうとの)既定方針で理解をしてほしい」と述べた。別の同党閣僚経験者も「すぐ辞めるべきだ。かばい続けると、矛先が首相に向けられる」と述べた。 安倍首相は31日午前の参院本会議で「私も深くおわびする。柳沢厚労相も深刻に反省しており、国民の信頼を得られるよう全身全霊を傾けて職務を全うしてもらいたい。国民の理解をたまわるようお願いする」と述べた。これに先立ち、首相は参院自民党幹部に電話をかけ、「(柳沢氏を)内閣に残したいので理解して欲しい」と要請した。 柳沢氏は31日朝、都内の議員宿舎で記者団に「本当に深く反省している。これからもしっかりやっていきたい」と述べ、引き続き閣僚としての職務を果たす意向を示した。 自民、公明両党の幹事長、国対委員長らは同日午前、都内のホテルで開いた会合で「発言は不適切だったが、その場で謝罪、撤回し、国会で再三反省の弁を述べている」として、辞任の必要はないとの考えで一致した。また、同日午後に衆院予算委員会で開かれる2006年度補正予算案審議について、民主党などが欠席しても、粛々と進め、2月2日の委員会採決、衆院通過を目指す方針を確認した。 公明党の北側幹事長は記者会見で「厳しい意見があるのは当然だが、閣僚辞任とは別の問題だ。政府・与党が結束して対応しなければならない」と語った。 一方、民主、共産、社民、国民新の野党4党の国会対策委員長は31日午前、国会内で会談し、柳沢氏の辞任を求める方針を確認した。民主、社民、国民新の3党は柳沢氏が辞任しなければ、衆院予算委の審議に応じない方針だ。(2007年1月31日14時53分 読売新聞)-----------------------------(引用終了)----------------------------柳沢厚労相の失言は騒ぎが収まる気配がありません。最悪なことに、民主党、社民党、国民新党の三バカトリオは、議論を深めるどころか、審議拒否という選択をちらつかせています。その審議拒否も本当に女性の立場を慮ってのことであればいいのですが、ここぞとばかりに目立って5%以下の支持率をちょっとでも上げようとして、泡沫政党の辻元氏が「女性を代表して」というような表現を使っていたり、女性の支持率が少ない最大野党の民主党は、女性の支持を集めようと必死でアピールしているだけですし、自民党は参院選に向けてのイメージダウンを恐れているだけであり、メディアはというと、この対立を面白がっているだけなので、このような騒動の時は、メディアや政治家のヒステリックな表現にごまかされることなく、誰が誰の利益のことを考えて発言や行動をしているのかを冷静かつ客観的に見極める必要があります。 野党議員は「機械」の箇所ばっかりに固執していますが、少子化問題を担当している大臣という立場にありながら、その当人が少子化問題を理解できていない事について、なぜ、そこに踏み込まないのであろうかと疑問に感じます。 柳沢厚労相の喩えも含めての発言にあるような、少子化問題は女性が産まないのが全てという考え方では、根本的に解決しない問題であり、女性だけに責任を押し付けても無意味です。お産にかかる費用、出産後の養育費などの経済的な理由や、産婦人科や小児科の減少など子供を産み育てることに対しての不安を与える地域社会の空洞化によるものや、出産、育児の為に休暇をとるのもままならなかったり、出産後の会社復帰も難しかったり、夫の育児休暇に限っては日本の社会には理解が、未だ根付いていないという文化的背景が存在しているなど、少子化に繋がっている原因は様々な要因が重なってのものですが、少子化問題を考えるのならまず、政治家としてこの社会をどう変えればいいか、官民一体でどのように良くするか、とするのが、政治家としての仕事でもあるはずなのに、そこを全然理解せず、この失言からさらに飛躍した議論が生まれてくるのであれば、喜ばしいことだと思いますが、与党、野党の議員は「機械、機械」ばかりの揚げ足取りの繰り返しで、議論を深めようという意識が無く、今回の騒ぎを見るにつれ、つくづく誰も少子化の解決を真剣に考えてはいないのだと感じました。国民の多くは、このような実りの無い対立には心底うんざりしているのですが、政治家もメディアも過去の文脈や戦略から脱却して、次のレベルへ成長することが無いので、実りの無い対立に嫌気が差していることには気がついていません。↓エンピツ投票ボタンです。 押してくださると日記を書く励みになります。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加