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2006年12月25日(月) 迷ったときに

今日は、クリスマスということで、

お堅い時事ネタは無しにして、

ヴォーカリスト鈴木重子さんのエッセイと歌をご紹介します。


鈴木重子エッセイ集『天使のいる星で』より

迷ったときに

人生に道がいくつかあって、
どれを行こうかと迷ったとき、
私は、どれもみんな○だと思うことにしています。

どれかひとつが正しくて、
ほかのぜんぶを間違い!と思っていると、
ハムレットのようになって、
問題じたいに、はまってしまうからです。

こっちの道を行けばこんな楽しさが、
あちらを行けばあんな幸せがある。と思って、
レストランでメニューを決めるときのように
わくわくしていれば、
自然と心がかるくなって、
自分に向いた道が選べると思うのです。

立っている場所から
前、うしろ、右、左へ、
360度、どこへでも進める、その、自由さ。

それでも、変なものを選ぶかもしれない?
と、心配になるときには、
こころに、こう言いきかせます。
どれがよくて、どれが変だと、
どうして決められるのでしょう。
だれが、決めるのでしょう。

それよりも、ずっとずっと大切なのは、
自分の来た道を、受け入れること。
自分の行く道を、よく見ること。

人生には、毎瞬毎瞬、
無限の選択肢があって、
気が遠くなるような
無限の無限乗の道から、
たったひとつを選んで、
ここにいる、私。
どうして、愛しくないわけがあるでしょう。

いまいるところが、
私のいるところ。
私の、愛するところ。



Amazon:天使のいる星で 鈴木重子


鈴木重子関連リンク:
NPO PLANT A TREE PLANT LOVE
※アカペラで「ふるさと」を唄っています。3分35秒辺りから。

HAND IN HAND
※詩の朗読と歌「地球(ほし)にかえろう」

読売新聞 大手小町:インタビュー鈴木重子 一緒で安心「私の場所」
幼いころから歌うことは大好きだったが、それを職業にできるとは思いもしなかった。
高校時代、軽音楽部でベースを弾きつつ、勉強もまじめにしていたら、
東大に合格してしまった。バンド活動や歌の勉強は「趣味」として続けながら、
弁護士を目指したが、法律の勉強はつらいだけで興味を見いだせなかった。

 大学卒業後も2年ほど、司法試験の勉強を続けたが、
「最後のころは、朝起きて、住んでいたマンション9階の窓を開けたら、
ああ、ここから飛び降りれば、もう勉強しなくて済む……と考えるくらい
追い込まれていました」。

 そのころ、アルバイトにジャズクラブで歌い始めた。
月1回だったが、評判を呼んで次第に増え、3日に1回に。
歌っている時と、歌の準備をしている時は幸せだった。
ある日、ふと気づいた。
「将来の幸せのために、今の苦しみに耐えていたけれど、
今、幸せと感じることを30年続けていけば、
30年後も幸せに決まっているじゃない」


読売新聞 ジョブサーチ:「今」を作った、幼少時の体験

東京大学 UT-Life :鈴木重子インタビュー 自分らしい生き方を



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