守れ教育基本法 県内元校長340人改正反対「愛国心や偏差値で、人間を測っていいですか?」「人間を壊していいんですか?」。雨の集会で、元小学校校長の声が響いた。戦後教育の柱となってきた教育基本法の改正案が国会審議で重大局面を迎える中、県内の小中高の元校長たちが「改悪反対」の声を上げている。その数は7日までに340人に達した。思想、信条を超えて多数の元管理職たちが反対の声を上げる本県は、全国でも極めて異例だ。 「この闘いは国会外の多くの声にかかっている。どんどん反対のネットワークを広げよう」 7日昼。高知市役所前の改正反対集会には、約100人が集まった。傘からぽたぽた落ちるしずくにぬれながら、マイクを握るのは平成元年から吾川郡春野町の東、西小校長を歴任した山本忠智さん(74) 「愛国心だとか偏差値だとかで、人を測っていいんですか? 金子みすゞは『みんなちがって、みんないい』と言った。人間一人一人の個人の価値を尊ぶのが教育基本法です。改正法案を葬り去る日までがんばろう」 張り上げた大声に、拍手がわいた。 集会を主催したのは「子どもと教育を守る県連絡会」。9月から県内の元校長たちを訪ね歩き、「改悪反対のアピール」への賛同を集めた。 アピールは「わたしたちは教育基本法の改悪をやめさせ、現行の教育基本法のもとで、一人一人の子どもたちが健やかに成長できる教育をめざします」の一文だけ。思想や信条、宗教、出身組合などにかかわらず、その一点で一致できる人は賛同者に名を連ねてくれるよう頼んだ。 その結果、全日本教職員組合(全教)や日本教職員組合(日教組)などに属した経験のある校長だけでなく、組合経験のない校長から賛同者が続々。1週間でたちまち160人を突破した。中でも幡多地域は存命している退職校長の9割がアピールに名を連ねた。 「現職時代に立場を違えた人が、びっくりするほどたくさん賛同してくれる。他の県にはないことで、高知の風土らしいと思う。今の教育の問題は、教育基本法が悪いからじゃない、教育基本法が形骸(けいがい)化しているから。元校長は戦争を知っている世代が多く、憲法改正に危機感を持っている。教育基本法改正の向こうに『軍靴の音が聞こえだした』という人が多い」と山本さんは話している。(高知新聞 2006年12月08日)-----------------------------(引用終了)---------------------------->教育基本法改正の向こうに『軍靴の音が聞こえだした』という人が多い教育基本法改正に反対するのはいいですが、「軍靴の音が聞こえる」とか「愛国心を持てば戦争に突き進む」とか極論を持ち出すからリアリティーに欠けてしまい、左派思想以外からの支持をほとんど得られないのです。以前にも書いたと思いますが、サッカーW杯などの国際的なスポーツ大会を見れば分かるように、どの国の国民でも愛国的になるし熱狂的にもなります。国と国との間の愛国心なるものは、明確な敵の存在が意識されて初めて成立するものです。そして、普段の生活の中で、四季の移り変わりや伝統文化に触れたりして、「日本でよかった」と誰しもが思う愛国心は、戦争中の愛国心とはまったくの別物であり、愛国心と言っても一括りできず様々な面があるのですが、教育基本法改正の中のいわゆる愛国心に反対する日教組のHPや主張を見ると、「愛国心」=「戦争」と単純に結論付けているので、とても賛同できるものではありません。愛国心と育むと言っても、日本の自然や伝統文化などを教えて日本の良さを知ってもらい、それにより、家族・人・地域・社会、自然、文化を大切にする心を育む教育であれば、それ即ち日本そのものを愛していることにも繋がります。「伝統・文化・道徳教育」こそ日本を愛する心を育む教育であり、地に足の着いた冷静な愛国心(郷土愛)になるのではないでしょうか。私は、子供に国を愛する心を教えるのであれば、このような教育を望みます。隣国の中国・韓国・北朝鮮のような、歴史の一部を捏造してまで他国を執拗に怨む敵対心を植えつける幼稚な愛国心を含んだ教育にさえならなければいいのです。だからといって政治家の愛国心を強要する姿もあまり賛同できません。戦後教育を受けて育った世代の大半が今の政治家なのですが、己の利己・利益主義の為に日本の景観や日本人の美意識・道徳の心・武士道精神を崩してしまっているので、こういう大人たちが「国を愛しましょう」と言っても、説得力が微塵も感じられません。日本国民の実生活に関する事でちゃんとした政治行政をやってこそ、政治家の場合は本物の愛国者ではないでしょうか。↓エンピツ投票ボタンです。 今日の日記は良かった思った方は押してくださると嬉しいです。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加