A級戦犯「分祀を検討」 古賀遺族会長が提言へ 日本遺族会会長の古賀誠元自民党幹事長は9月の自民党総裁選に向けた自らの政策提言で、靖国神社に合祀(ごうし)されているA級戦犯の「分祀(ぶんし)の検討」を盛り込む意向を固めた。靖国神社に検討を促すもので、来週、共同代表を務める丹羽・古賀派の政策勉強会で公表する。同派が6月にも取りまとめる政策提言にも盛り込まれる見通しだ。 靖国問題について小泉首相や安倍官房長官は「争点にすべきではない」と主張している。 古賀氏は、中韓両国が批判するA級戦犯合祀の解決を訴えることで「アジア外交の重視」をポスト小泉選びの対立軸として鮮明にする狙いがあるようだ。 提言では、小泉首相の靖国神社参拝をきっかけに中韓両国との首脳会談が途絶えるほど関係が悪化した現状を指摘。そのうえで「戦没者ではない一部の英霊を分祀することも検討の対象となろう」と明記した。 A級戦犯の分祀について、靖国神社側は「神社祭祀(さいし)の本義からあり得ない」などと反発。ただ、中曽根元首相や中川秀直自民党政調会長らが分祀に言及している。(朝日新聞 2006年05月12日23時32分)-----------------------------(引用終了)----------------------------古賀 誠氏といえば、昨年も「首相は、近隣諸国に配慮して靖国参拝するな」という個人的な私見を遺族会の会合で出た総意みたいに発言したために、遺族会の見解として大きく報道されたものが一人歩きして、中韓までその報道で鬼の首を取ったかのように大騒ぎしたんですよね。■ 2005年06月14日(火) マスコミそろって捏造かよ。後日、遺族会は古賀氏に抗議したようですが。さて、過去日記を見てもらえば分かると思いますが、昨年の個人的私見を会合の総意のように述べてしまったその会合を伝える当時の報道では、毎日新聞 2005年6月11日 21時31分(グーグルキャッシュより) 幹部会ではこのほか、(1)A級戦犯の分祀(ぶんし)問題に政治は介入すべきでない(2)靖国神社に代わる追悼施設の建設には引き続き反対する−−ことも確認した。関係者によると、幹部会は靖国参拝問題が政治・外交問題に発展したことを受け、古賀氏が呼びかけたという。このような意見にまとまっていたようですが、今回の分祀発言も日本遺族会の総意ではなく個人的意見のようですね。総意と異なる個人的意見を毎度毎度述べるなら、遺族会もこんな会長は替えてくれと自民党にたまには抗議するか、退会・除名をするべきではないでしょうか。それにしても、「分祀して取り除けばいい」と軽々しく発言する政治家が多すぎますね。そういうことは遺族と神社が決めることでしょう。だいたい神様として祀ったのに、後から人間の都合で取り除くってのも非常識ですが。それに「分祀」とは霊(神様)を増やすことですよ。 (こちら参照。)死者に手を合わせるなんて日本の宗教や国民性によるものなのに、分祀すればいいとか、別の箱モノ施設を造ればいいとか、さも仕事をしましたといわんばかりの「臭いものに蓋」が外交努力なのでしょうか?相手の妄想の土俵に乗りすぎではないでしょうか。国と国の主張なんて違って当たり前で、外圧に屈せず平和的に理解を求めるように努力するのが真の外交では。それに、民主党の前原前代表が昨年12月に訪中した際、「A級戦犯を分祀(ぶんし)しない限り靖国神社を参拝しない」と表明しながらも、「中国脅威論」を主張したことで、胡錦濤国家主席との会談が実現しなかったように、 「靖国神社参拝をやめれば、日中関係はすべて丸く収まる」という論理が通用しないことははっきりしているのに、中国共産党を理解せず、自ら進んで靖国神社を政治問題化にしている日本の政治家が多くて困ります。また、首相の靖国参拝は政教分離に違反していると毎度騒ぐメディアは、政治家の分祀強要こそ政教分離に違反するものなのに、こちらは持ち上げても、糾弾しないダブルスタンダードにも呆れます。↑エンピツ投票ボタンです。読んだら押してくださると嬉しいです。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加