[教育基本法改正]「民主党も意見集約を急いでは」(4月29日付:読売新聞社説) 教育基本法の改正案が、1947年の法制定以来初めて、国会審議の舞台に乗る。 日本の将来を担う人材を育てるための教育の目的や理念はどうあるべきか。充実した審議を展開してもらいたい。 改正案は、現行法に記述のない「公共の精神」「伝統」の尊重や、「我が国と郷土を愛する…態度」との表現で愛国心を養うことなどを盛り込んだ。 鳩山、池田、中曽根の各内閣が是正を目指したが、そのたびに野党や日教組が「軍国主義教育を復活させる動きだ」と反対し、改正を阻んできた。 平和国家としての戦後日本の歩みを見れば、もはや、戦前と無理に重ね合わせた反対論が通用する時代ではない。 学校現場は、いじめ、校内暴力、不登校など多くの問題を抱えている。犯罪の低年齢化や自己中心的な子どもの増大、「ニート」に象徴される若者の職業観の乱れも深刻だ。 改正案では、「家庭教育」の条文も新設する。戦後教育が家庭の役割をおろそかにしてきたとの反省から、父母が子どもの教育に第一義的責任を持つことを明確にする趣旨だ。 政府に、政策目標などを明示した「教育振興基本計画」を策定することも義務づけた。 教育が直面する問題の是正のため、どんな政策目標を掲げるのか。国民の関心も高い。国会での法案審議と並行して、国民の関心に応える基本計画策定の作業を急ぐべきだ。 与党は審議の場として衆院に特別委員会を設置したい考えだ。だが、民主党は特別委に反対している。特別委では連日、審議が進むが、民主党が対応できる状況にないからだろう。 約1年前、民主党は基本法改正に関する報告書を作成した。「何十年たったら、愛国という言葉を普通に使える国になるのか」という意見と、「全体主義的な教育につながる」との反対論を併記した内容で、その後は論議を怠ってきた。 民主党は早期に対案をつくる方針というが、正反対の意見を一本化するのは容易ではあるまい。 鳩山幹事長は、「教育基本法は憲法と並ぶ重要なものだ」として、基本法の改正は憲法改正と同時に進めるよう主張している。鳩山氏の発言は、事実上、基本法改正の先送りを図るものだ。審議を通じて党内の意見対立が浮かび上がることへの懸念があるからではないか。 重要な問題だからこそ、意見を一つにするよう努めることが、政権を目指す政党の取るべき態度である。●教育基本法 「愛国」をゆがめないか(4月29日付:朝日新聞社説)(一部抜粋) それでもなお心配が尽きないのは、ひとつには、気に入らない相手を「愛国者ではない」と決めつける嫌な風潮があるからだろう。 イラクで人質になった日本人が自衛隊派遣に反対していたとして、自民党議員が国会で「反日的分子」と非難した。韓国や中国に強硬姿勢をとらなければ「売国」だと言わんばかりの論評も目立つ。「売国」や「反日」というレッテル張りがひどくなっている。 基本法の改正が、こうしたゆがんだ愛国心に拍車をかけないだろうか。教育は国の将来につながる重要な政策である。その理念をうたう基本法は、憲法に準ずる重い法律だ。 「国を愛する」を教えるとはどういうことなのか。その影響はどうなのか。さらに今の時期に基本法を変える必要はどこにあるのか。さまざまな分野の人たちの意見に耳を傾け、各地で公聴会を開くなど、ていねいな審議が求められる。野党と論議を尽くすことは言うまでもない。 ------------------------------(引用終了)--------------------------->「売国」や「反日」というレッテル張りがひどくなっている。ほんの10年ほど前だったら、改憲を口にした途端「軍国主義者」だの「タカ派」だのレッテルを張って政治家や役人を辞任・辞職するまで糾弾していたのは、どこのどなたでしたか?例えば、河野洋平氏に対して「売国」や「反日」とレッテルを張っても、メディアのように議員を辞めさせられるほどの力があるわけじゃないのに、世の中の方向が自分たちの思惑以外の方向に行きだしたら、レッテル貼りするな、ですか。しかし、まぁなんですねー。愛国心に誇大妄想的な過剰反応を示す人がいたり、国のシンボルである国旗・国歌(日本は「日の丸」・「君が代」)を嫌がり、無くそうとする人間が教師をしていたり、サッカーなど国際試合で、日の丸を振って日本代表選手を応援すれば、プチナショナリズムなんて言葉が出てきて、それを受け入れ「健気に日本を応援する若者はいかがなものか?」と気味悪がって報道するメディアがあったり、どこの国にも存在しない「地球市民になろう」なんて根無し草なバカな発想が生まれてくるのは日本だけですよ。この手の思想の人のほうが圧倒的に少ないのに、やたら声だけは大きく、しかも、マスコミや教育界に集って、言いたい放題していたから、「愛国心」という言葉に嫌なイメージを持つ人がいるのも事実でしょう。さて、「愛国心」についてですが、日々このような日記を書いている私も別に学校や親から「愛国心」を教えてもらったわけでなく、自発的に芽生え育んだものです。何かをきっかけで、ふと「日本でよかった」と思うこととか、記憶に新しいWBCで日本代表を応援し、優勝を喜ぶとか、これが「愛国心」の表れなんですよね。だから深く考えすぎる必要はないのです。今後、教育基本法に国を愛そうと書かれることが決定したとしても、日本の自然や伝統文化などを教えて日本の良さを知ってもらい、それにより日本人として誇りを持って、家族・地域・社会ひいては日本を大切する心を育もうというだけです。日教組のような「愛国心」を否定している連中は、愛国心=「政府に都合のいい僕(しもべ)をつくる。」と誇大妄想教の類で飛躍しすぎてお話になりませんよ。捏造してまで他国を執拗に叩く教育をすることにより愛国心を盛り上げようとしている、あれこそが『政府に都合のいい愛国心』ではないでしょうか。幸か不幸か、そんな国が日本の近くに反面教師として三ヶ国も揃っています。あれを悪い見本として、「ああはなるまい。」と常に心がけていれば良いのです。また、『国民に貢献する、社会に貢献する、おおやけのために生きる、私利私欲をださない』そんな本当の祖国・国民愛の心をもった子供をつくるのは、教師の裁量しだいです。そういう教育の現場の技術や実際の指導の工夫(いかに国民愛をそだてるかの)を議論せずに、ただ自分たちの飛躍しすぎたイデオロギーを持ち込んで反対したり、政争の道具にして反対しているだけでは、教育基本法改正の議論はいつまでも纏まらず、かえって邪魔なだけです。そして先ほども書きましたが、国を愛する=政府(政治家)を愛するではありません。日本のために尽力を注ぐ政治家は応援しますし、私利私欲のために他国に媚びすぎてそれが返って日本のためにならない政治家は批判する。ただそれだけです。これはこの日記を読んでいる多くの方々も同じでしょう。まぁ、国民より自分の金儲け、自己保身で動く政治家とか、なんでも後回しにしている外交を見せられながら、「国を愛するように」なんて言われても説得力がありません。「まず、お前らがしっかり日本のために働けよ!」と思います。↑エンピツ投票ボタンです。読んだら押してくださると嬉しいです。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加