岡本涙!アテネ行かせて テコンドー「一本化」31日リミット<テコンドー>岡本の五輪派遣、今夜決着か一本化の交渉期限切れ>JOCは、18日の理事会で決めた派遣条件を守ることを確認。>一方で、国内団体が存在しない場合、>条件付きで国内オリンピック委員会(NOC)が個人資格でエントリーできる、>との国際オリンピック委員会(IOC)憲章に基づく派遣検討も視野に入れている。以前より、日本テコンドー連盟は会長と理事長の対立から事務局が内部分裂した状態が続き、JOC(日本オリンピック委員会)は、2年前のアジア大会参加の前提として両派に歩み寄るよう求めてきたのですが、双方とも互いに組織の正当性の主張に終始し、話し合いが進みませんでした。 これにより、アジア大会も参加できていなかった。それからもずっと対立は続いたまま。そして、今回も折り合いがつかずじまいで、岡本選手の五輪出場はかなり危うい状況になりつつある。岡本選手のご家族と後援会と岡本選手が所属する会社ルネスかなざわで署名活動をスタートさせたのは、19日の日記にも書きました。後援会の代表の方とメールでやり取りしているのですが、当初、1週間という限られた時間で1万人署名が集まれば成功、3万人にいけば奇跡と言っていたところ、予想をはるかに越える約9万5千人以上もの署名が集まりました。(僕も少ないですが55人分集めました。)他にも河村文科相や小泉首相にも多くの方がメールした結果、お二方ともコメントをしてくださいました。その五輪大会出場を求める約9万5千人分の署名を届けたのですが、その願いもむなしい結果となってしまいました。今回の悲劇もテコンドー連盟を仕切る上層部の方々が、テコンドー好きではないためにこの悲劇は生まれてしまったのです。彼らはテコンドーよりも、会長や役員の肩書きだけを守りたいだけなのでしょうう。しかし、この肩書きもあくまで連盟内という閉鎖的な共同体の中でだけ通用する肩書きなのですが。人間は「個人が何をしたか」より「肩書き」という非常に曖昧なモノが大好きです。そんな上に立つもののエゴのために、スポーツの世界においての弱者である、そこに所属する選手、監督、コーチやそのスポーツやチームを応援するファンの人たちが影響を受けるのです。はたして、ここまでの事態を起こして全日本協会と日本連合はどんな利益を期待できるのでしょうか。今までにも、制裁行為で世界大会に出場できない国はありました。人種隔離政策をとっていた南アはずいぶん長い年月国際試合から締め出されていたし、ユーゴはボスニア紛争のためにFIFAから制裁を受け、94年のW杯、96年の欧州選手権などからボイコットされた。しかし、今までの事態と今回の件はまったく違う。あちらが政治的理由なら、今回の両団体が引き起こした一連の騒動の原因は、内部分裂という極めて幼稚なもので、そんなことで岡本選手は五輪に参加できなくなりそうなのです。大会不参加でのコストを払うのは誰か。大会に出場できなくなる選手、その家族ですよ。こんな昔話があります。一人の子供をめぐって、二人の母親が、私こそが本当の母親だと名乗り出た。お代官様が、「おのおの子供の手を、取り、自分の方に引っ張りなさい。引っ張って、奪い取った方を、母親と認めよう。本当の母親なら、必死で引っ張るだろう。」それで、必死に二人の母親は子供の手を引っ張って、自分のものとしようと思うのだが、片方の母親が、痛がる子供を可哀想に思い、自分がひきとることが出来なくても良いからと子供の手を離してしまう。もう一方の母親は、やはり私が本当の母親だと喜ぶのだが、お代官様は、子供を可哀想に思い先に手を離した母親こそが、本当の母親であろうと認める。そんなような話しだったと思います。正常な思考ならば、夢に向けてひたむきに努力する選手達を見ているのだから思いやりのあるほうが手を引くところですが、歩み寄ることもしない、手を引こうともしない内部分裂の原因となっている彼らの考え方が変わらない限り、これからも岡本選手以外の選手達も国際大会などに出場できないという、多大な不利益を生むばかりだということを主張し続けるしか、連盟の事態収拾の方法はないと思われます。その不利益を被るのは、本来連盟が保護すべき選手一人一人だということで、両団体が今回残した汚名を挽回するのはほぼ不可能なことでしょう。関連リンク:テコンドー・岡本依子選手をアテネへ行けるように協力しよう!たくさんのご署名ありがとうございました。 ↑投票ボタンです。今日の日記が良ければ押して下さいまし。Myエンピツ追加