ランダムに画像を表示










もくじ過去未来

2002年10月15日(火) 忘れがたき故郷

今日の午後2時半に北朝鮮による

拉致被害者5人が一時帰国を果たしました。

笑顔と涙で抱き合う親子を見て、

こちらもうるうるしてしまいました。

24年の歳月とはいかほどのものなのでしょうか?

金日成バッチをつけて帰国した5人の皆さん。

はたして彼らはマインドコントロールは

どの程度のものなのか?

現時点ではハッキリとはわかりません。

北朝鮮は国家体制そのものが、

一つのイデオロギーを信じ込ませる教育です。

だから本来の人格に戻るのは大変なことだと思います。

韓国では、北からの亡命者が、資本主義社会でも違和感なく

普通の生活ができるように、様々なことを学び練習したりできる

リハビリ施設があり、3ヶ月間

そこで買い物の仕方や、自立した生活できるよう

職業訓練などをうけるそうです。

亡命した人の言葉が、心に残っています。

「自分の考えを主張できる。

これほど幸せなことはない。」

「北」にいれば生活が成り立たない。

だから多くの亡命者が出ています。

もし完璧な思想改造が行われていれば、

亡命などないのかもしれません。

生まれてから、ずっと北朝鮮に住んでいた人でも、

洗脳から解きほぐされ、韓国などで生活をしている方もおられます。

帰国者はこれが第一歩、長い道のりになりますが、

周囲の温かい配慮できっと立ち直ることができるでしょう。

今、見ていて心配なのは、

きっと2週間追い回すだろう、マスコミの過熱報道に

逆に心を閉ざしきってしまわないかということです。

帰国した5人にとってのカウンセリングは、

家族の温かい対応が大切なことであって、

マスコミの対応ではないのだから。

帰国した5人のみなさんが、

24年ぶりの自由な国故郷日本の

空気、風、臭い、言葉に触れながら

少しずつ、本来の心を回復していかれることを願っています。




↑投票ボタンです。今日の日記が良ければ押して下さいまし。
Myエンピツ追加





←今日の空はどうなの?







名塚元哉 |←ホームページ