想像を絶する衝撃的なことがあると、誰しもその日のことを鮮明に覚えているものです。くしくも去年の9月11日は、世界中の人々が同じ衝撃を共有してしまう日となってしまいました。去年のあの日、ちょうど22時過ぎにお風呂から上がった後に、あの映像を見ました。TVに映し出される映像は、ニューヨークの世界貿易センタービルのひとつが、上部の部分から煙を上げていました。姉に「火事!?」と聞くと姉は「ヘリかセスナかがぶつかったらしい」と。とにかく何らかの事故には違いない・・・。NHKでさえも情報が把握できていないようで、事故の姿がつかめないままにその様子を伝えていました。「セスナのパイロットが心筋梗塞か脳いっ血にでもなって操縦不能になり衝突したのか?」など冷静な会話をしながら見ていたのですが、日本時間PM22:06、冷静さは恐怖に代わりました。煙を上げる第一タワーの横に大きな飛行機が姿を現したかと思うと次の瞬間、もうひとつのタワーを炎が貫きました。(一機目が衝突したのは、日本時間PM21:48)もはや単なる衝突事故ではなくなってしまいました。ただの偶然で飛行機が立て続けに隣り合ったタワーに衝突するわけがありません。2機目の飛行機がタワーに衝突した瞬間から、アナウンサーの声も緊張感につつまれ、その気持ちが見ているこちら側にも伝わってきました。疑いの余地もなく、故意に引き起こされた大惨事、ハイジャックした飛行機がぶつかったのです。最初はハイジャックの失敗か?とも思っていたのですが、三機目がペンタゴンに突入という一報を聞いて、自爆テロだということがわかりました。しかし、誰が何のために?巨大国家アメリカを敵に回してまで?NYに住む友人に電話が繋がらないので、メールで連絡を入れながら、TVを見続けていました。TVから伝えられる映像と情報は、次から次へと断片的に流れ込んできます。こういった緊急事態のとき、皆がパニックに陥っている時は入ってくる情報全部をそのまま鵜呑みにしてはいけません。これは震災の時に経験したので、教訓になっています。鵜呑みにしてパニックになることが一番危険で、情報を再確認、再点検することが大事なのです。世界が変わってしまうのだろうかという不安の中、夜が深まっていきました。あれから一年経ち、世界貿易センタービルとアルカイダの軍事施設などは地上から姿を消してしまいましたが、その他の世界の姿は前と変わっていません。でも、2001・09・11から世界を見る目とそこに住む人たちの心は変わってしまいました。 ↑投票ボタンです。今日の日記が良ければ押して下さいまし。鎮魂の祈り←今日の空はどうなの?