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2002年09月11日(水) ’01.09.11 世界が同じ衝撃を共有した日。

想像を絶する衝撃的なことがあると、

誰しもその日のことを鮮明に覚えているものです。

くしくも去年の9月11日は、世界中の人々が

同じ衝撃を共有してしまう日となってしまいました。

去年のあの日、

ちょうど22時過ぎにお風呂から上がった後に、

あの映像を見ました。

TVに映し出される映像は、

ニューヨークの世界貿易センタービルのひとつが、

上部の部分から煙を上げていました。

姉に「火事!?」と聞くと

姉は「ヘリかセスナかがぶつかったらしい」と。

とにかく何らかの事故には違いない・・・。

NHKでさえも情報が把握できていないようで、

事故の姿がつかめないままにその様子を伝えていました。

「セスナのパイロットが心筋梗塞か脳いっ血にでもなって

操縦不能になり衝突したのか?」

など冷静な会話をしながら見ていたのですが、

日本時間PM22:06、

冷静さは恐怖に代わりました。

煙を上げる第一タワーの横に大きな飛行機が姿を現したかと思うと

次の瞬間、もうひとつのタワーを炎が貫きました。

(一機目が衝突したのは、日本時間PM21:48)

もはや単なる衝突事故ではなくなってしまいました。

ただの偶然で飛行機が立て続けに

隣り合ったタワーに衝突するわけがありません。

2機目の飛行機がタワーに衝突した瞬間から、

アナウンサーの声も緊張感につつまれ、

その気持ちが見ているこちら側にも伝わってきました。

疑いの余地もなく、故意に引き起こされた大惨事、

ハイジャックした飛行機がぶつかったのです。

最初はハイジャックの失敗か?とも思っていたのですが、

三機目がペンタゴンに突入という一報を聞いて、

自爆テロだということがわかりました。

しかし、誰が何のために?

巨大国家アメリカを敵に回してまで?

NYに住む友人に電話が繋がらないので、

メールで連絡を入れながら、TVを見続けていました。

TVから伝えられる映像と情報は、

次から次へと断片的に流れ込んできます。

こういった緊急事態のとき、皆がパニックに陥っている時は

入ってくる情報全部をそのまま鵜呑みにしてはいけません。

これは震災の時に経験したので、教訓になっています。

鵜呑みにしてパニックになることが一番危険で、

情報を再確認、再点検することが大事なのです。

世界が変わってしまうのだろうかという

不安の中、夜が深まっていきました。

あれから一年経ち、世界貿易センタービルとアルカイダの軍事施設などは

地上から姿を消してしまいましたが、

その他の世界の姿は前と変わっていません。

でも、2001・09・11から世界を見る目と

そこに住む人たちの心は変わってしまいました。





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名塚元哉 |←ホームページ