これまで基礎的な勉強もしないで、金融・経済の話を他の方と話すことがあったのですが、自分の勉強不足もあり、会話が一方通行気味になることがあって、遅ればせながら少し勉強してみようと思い、経済書・経済学コーナーに足を運ぶのですが、そこに並ぶ本の大半は、日本の破綻や恐慌が来るなどの危機感を煽るようなタイトルの本ばかりです。(悲観論のほうが本が売れるからです。)適当に選んで買ってみたのですが、どれも途中で強烈に眠くなってしまったり、読み手を意識した書き方ではなく途中で放棄しました。もっと分りやすい本はないかと探していた時、『なるほど!日本経済 早わかり』(講談社)を見つけました。この本を書いている著者は、NHK『週刊こどもニュース』のお父さん役で出演している本職は報道記者の池上 彰さんです。日ごろニュースを見て、視聴者は知っていて当然と一方的に流れていく経済ニュースのなかで、私たちが疑問に思う経済の仕組み、専門用語を非常にわかりやすく書かれています。経済に対する興味を失わないようにという配慮も行き届いていて、サービスのしすぎではないかと思うほどです。この本を読んだ感想は、日本は競争を嫌い、護送船団方式に進んだ結果、非効率的な「社会主義」化してしまい、競争を避け政府の保護にすがった産業が多いためそれらの企業の多くが衰退していったのが、今の日本の経済状態だということと、そして、これからの日本経済に過度の悲観はしなくてもいいということです。ようするに、日本という国全体の考え方は公共投資や国債の発行こそが景気回復だという幼稚な政治家がまだまだ多数存在していることもあり急激には変わりません。がしかし、景気という字には「気」が含まれているように、国民が悲観的なれば景気は下降し、楽観的になれば景気は上向く。私たち一人一人が、ほんのちょっと考え方を変えることによって、この先の不安を解消できるということです。--本文より抜粋--私たちは、ひたすら「老後」のために稼いできました。その結果、多額の遺産を残して国に相続税を納めています。あるいは、遺産相続をめぐって、子ども達がいがみ合うという情けない“遺産”を残している人もいます。それよりは、遺産を残すのではなく、お金を賢く使うことで国全体を豊かにすることで、子孫に素敵な祖国をプレゼントする、という方法を考えてももいいはずです。消費が拡大しないのは、将来が不安だからです。今の日本が不安で不安で仕方がないという人が多く、「将来どんなことが起きるかわからない。政府に頼れない。社会にも頼れない。自分で資金をためていないと安心できない」という精神状態になってしまっているのです。このために消費が落ち込み、買い控えが起きています。将来の不安を解消することが、消費を拡大することにつながります。まずは、この国を、将来が心配ないような国にすることからはじめていかなければならないのです。 ↑投票ボタンです。今日の日記が良ければ押して下さいまし。←今日の空はどうなの?