夏になると、「子供が危ない」「あなたの子供はだいじょうぶか」というタイトルが含まれたニュースがあります。この前、見たニュースでは、10代の家出が過去最高になったとアナウンスされ、一人の家出少女を取材していました。不思議なことに、その家出少女は、親からちゃんとお金を貰って家出をしています。これを家出といえるのかどうか・・・誤解を避けるために最初に言っておくと、家出もひとつの手段ですが、僕は家出を容認しているわけではございません。彼女は、5ヶ月も家に戻っていないそうですが、生活費は通帳に振り込まれてくるので、それで生活しています。だから、身なりはその辺の若者と同じで、お金に困った風もなく、おしゃれをしています。友だちに連絡する携帯電話代も、もちろん親が、毎月払っています。その親は、毎日返事が返ってこないのに、それでもメールを送り続けています。5ヶ月も帰らない子供をまだ甘やかしている親は、僕には到底理解が出来ません。いちど親子の関係を断ち切るというシリアスな手段を選べない親と、そんな親に嫌気がさしているけど、金銭的には依存しながら家出する少女とどちらがまともなのか分らなくなりました。またこのような番組では、家出している子供をもつ親御さんたちへの具体的なアドバイスはありません。そして、「若者達になにが起こっているのか?」というようなことも多く言われています。実際は若者達には何も起こっていないし、他にやることが見つからない、または、親や学校や地域社会の共同体が、その子にとって、趣味になるような「なくてはならないもの」を教えてあげられなかったということではないかと思います。興味を持って学べる学問との出会い、真剣な話が出来る友人や教師との出会いや、未来について考えざるを得ないような出来事、のめり込むような、趣味の教室・スポーツ・各種のボランティア、専門学校での勉強など、職業・仕事・アルバイトなど収入を得るものに限らなくても、若い人たちがやれることの選択肢はかなり幅があると思うのですが、そのことが積極的にアナウンスされないのはなぜなんだろうと最近は疑問に思います。 ↑投票ボタンです。押してくれればやる気が出て日記更新します。←今日の空はどうなの?