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2002年07月05日(金) 旧態依然

4年前、中田英寿は生意気だと、

日本のマスコミは集中攻撃していた。

それは中田が、その頃の日本には珍しい

“個人主義”を貫いていたからだ。

日本の社会・経済は、個人が共同体に、社員が会社に、

企業が政府に「庇護」されることで成立している。

庇護されて育った日本人には、

中田のような社会に庇護を求めない存在は衝撃的だった。

遅れた集団は、新しいタイプの個人をことさら嫌う。

あれから4年、中田の理解者は確実に増えた。

そして個人主義者も増えたような気がするが、

それは、甘えた幼稚的な個人主義者

(分りやすく言えば、ただの駄々っ子。)が多いように思える。

日本の社会は時代の変化に鈍感で、旧態依然としていて、

幼稚的ではない本来の個人主義が広く支持されるのは

まだまだ遠い先になりそうだ。




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