4年前、中田英寿は生意気だと、日本のマスコミは集中攻撃していた。それは中田が、その頃の日本には珍しい“個人主義”を貫いていたからだ。日本の社会・経済は、個人が共同体に、社員が会社に、企業が政府に「庇護」されることで成立している。庇護されて育った日本人には、中田のような社会に庇護を求めない存在は衝撃的だった。遅れた集団は、新しいタイプの個人をことさら嫌う。あれから4年、中田の理解者は確実に増えた。そして個人主義者も増えたような気がするが、それは、甘えた幼稚的な個人主義者(分りやすく言えば、ただの駄々っ子。)が多いように思える。日本の社会は時代の変化に鈍感で、旧態依然としていて、幼稚的ではない本来の個人主義が広く支持されるのはまだまだ遠い先になりそうだ。 ↑投票ボタンです。押してくれればやる気が出て日記更新します。←今日の空はどうなの?