NHKスペシャル『奇跡の詩人』が放送されてから早、2ヶ月が経ちました。この日記も「奇跡の詩人」関係の検索で、訪れる方もまだまだ沢山いらっしゃるようで、来訪者が日に20人という時もあります。そして、今週の火曜日から書店に、『異議あり!奇跡の詩人』(同時代社) が並び始めました。著者は弁護士の滝本太郎氏と週間文集記者の石井謙一郎氏ですが、Yahoo!や2ちゃんねるなどの掲示板で異議を唱えた方々(その数、6万人以上)脳障害のお子さんを育てるご家族、英文資料の翻訳家、各種医療の専門家、ジャーナリストの有田芳生さんの共同著書と言ってもいいでしょう。5月28日〜6月5日までの短期間に書きまとめられ、出版された本にもかかわらず、その内容は、法律、医学、福祉、マスメディア、出版、育児、ニューエイジと多岐に渡り、そのひとつひとつが誠実な態度で満ち溢れています。この本を読めば、NHKの増長ぶりは明らかです。以前に放送した作曲家の大江 光さんピアニストのフジ子・ヘミングさんに続く第3弾としてNHKがきっかけで大ブームを起こせるともくろみ、これを題材にすれば、その後の再放送の要望鳴りやまず、ついでに今年度のドキュメンタリー賞も総なめにできるだろうと浅はかな考えから、視聴率主義ゆえのドーマン法、FC法に天才児育成商法の抱える問題の情報をまるで無視した番組作り。それを多く見た障害者やその家族を不安に陥れるような内容は、NHKならどんな番組でも受け入れられると増長し放映したとしか思えません。そして講談社について述べた部分では、癒しとつければ何でも売れるという卑しい儲け算段から、五体不満足の乙武さんの本、極道の妻から弁護士になった大平さんの本に続く、“あなたの人生応援します本”第三弾として、ヒット狙いだけで、ある程度儲ければ、流奈くんの家族のことなんてどうでもいいとした、利益至上主義がありありと見えてきます。NHKはご存知の通り、皆さんからお金を徴収して、番組を制作しています。だからこそ、NHKから与えられた情報を鵜呑みにしている人が大勢います。視聴率至上主義に走り、無知・傲慢・危機感のなさ・情報無視・非科学的精神において作られた今回の番組が視聴者にもたらした危険性は計り知れません。それだけに、時間が経てば経つほど、事態を放置しているNHKの不誠実さを腹立たしく思い、今後の猛省を願うばかりです。明日の韓国VSトルコの3位決定戦。審判が韓国側の指名選択制度により、韓国と対戦したスペイン・ポルトガル戦の時にジャッジしたレベルの低い人達に決まりました。何も起こらなければいいのですが・・・・・・。明日は、世界のサッカーファンを驚かしたトルコを応援します。 ↑投票ボタンです。押してくれればやる気が出て日記更新します。「吾輩も文字盤指して詩を書こうかな。」←今日の空はどうなの?