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2002年06月27日(木) 不利益を生む内部分裂

やっぱり、今秋のアジア大会に、

日本のテコンドー選手は参加できなくなったそうだ。

日本テコンドー連盟は会長と理事長の対立から

事務局が内部分裂した状態が続き、

JOC(日本オリンピック委員会)は、

アジア大会参加の前提として両派に歩み寄るよう求めてきたが、

双方とも互いに組織の正当性の主張に終始し、

話し合いが進まなかった。 

また同じ日に選手有志がJOCを訪問し、

アジア大会出場を求める約5千人分の

署名を届けたが、その願いもむなしい結果となった。

連盟の体質は5千人の選手が闘いを挑んでも、

簡単に改善されることではないということだろうか。

連盟には、不正や悪意があるわけではない。

単に考え方が現代とマッチしていないというだけだ。

このようなケースで、もっとも大きな不利益は、

この日本社会では大事なことは大抵

一部関係者だけの密室の談合で決まり、

一般人はその場に関与できない。

内部分裂の原因となっている彼らの考え方が変わらない限り、

これからも多大な不利益を生むばかりだということを

主張し続けるしか連盟の事態収拾の方法はないと思われる。

その不利益を被るのは、

本来連盟が保護すべき選手一人一人だということと、

その不利益の具体的な内容を一つずつ示す必要もあるだろう。

会長派・理事長派の既得権益層の

「正当性」という言葉の中に隠された

嘘を暴くのは簡単なことではない。


元オランダ代表ヨハン・クライフが新聞で、

昨日のブラジルVSトルコ戦の感想を

「トルコはブラジルより、良いチームで、

ボール支配率でも勝っていたが、

それでもトルコの負けた原因は、

個人的能力の低さだ」と述べている。

そしてブラジルが優勝してしまうのは問題だとも書いている。

つまりブラジルが優勝して世界のサッカーをリードする形になると、

個人技のないチームは方向性を見失う

危険性があると指摘したいのだろう。

以前のような魅惑的なボール回しで試合をせずに、

3、4人の傑出した選手だけの個人技に依存してばかりでは、

サッカーの後退に繋がると締めくくっている。

また、ドイツの「皇帝」ベッケンバウアーは、

退屈な試合内容で勝ち上がったドイツに相当ご立腹の様子。

他にも、ペレ、ジーコ、ストイコビッチなど

世界のスーパースターは今回のW杯にご不満のようだ。




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名塚元哉 |←ホームページ