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2002年06月26日(水) 敵はのんでも、のまれるな。

また韓国戦の話で恐縮ですが、

昨日も昨日で、非常にヤバイ横断幕がたくさんあったそうです。

「ヒトラーの息子達は去れ!」

「 ドイツ選手の遺影 「謹んで敗者の冥福を祈ります」 」

「ナチスのカギ十字横断幕」などなど

しかし、試合開始前、韓国サッカー協会が回収したそうです。

全世界に放映されたら、それこそ国際問題に発展したことでしょう。

(それでも、ヒットラーの巨大写真パネルは映ってたが。)

ここをクリック

他にも、韓国の通信社は、東京国立競技場で、

韓国VSドイツ戦を応援するイベントを開催したら、

ドイツを応援する日本人サポーターがいたことを批判的に報道。

日テレの中継時のゲストの明石家さんまさんが、

ドイツのユニホームを着ていたことも批判したらしい。

(さんまさんは番組内では、「罰ゲームで韓国行けず」と

言ってましたが、ホントはドイツサッカーが好きなので、

あの場に行ったら絶対ドイツを応援してしまうから、

あえて行かなかったと思うんです。)

どこの国を応援しようが個人の趣味趣向の問題で、

とやかく言われる筋合いはありません。

日本代表の試合の時に、ベルギーやトルコなど

対戦国のユニを着て、その国を応援する日本人だっていたぞ。

それに対して、日本の報道各社は非国民などというコメントはしていません。

純粋にそういう人達もいるという、中立な報道だったように思います。

個人として他者への想像力と配慮に欠けた、

個人的概念のない女々しい団体主義丸出しの国民性には、ほとほと呆れます。

さて、昨日の試合を振り返って。

主審のレベルが高いと、

こうも落ち着いた試合になるのかとあらためて気付かされました。

ドイツがボールをキープするだけで巻き起こるブーイングは

相変わらずでしたが、

審判、副審、ドイツの選手達も、

あの威圧的なムードに飲まれることなく、

まさに冷静そのものでした。

島本和彦のマンガ『逆境ナイン』で、

「敵はのんでも、のまれるな!」というセリフが出てきます。

敵に飲まれればそれだけで冷静さを欠き、

いつもは当たり前に出来ていた事すらも出来なくなる。

ポルトガル、イタリア、スペインの選手も

それをジャッジした審判も、

あの熱いうねりに飲み込まれず試合を進められていたら、

どのような結果になったのでしょうか。

選手はともかく、これから開催国の試合の時は、

経験豊富で平等な審判を選ぶ方がいいと思う。

韓国はラッキーな判定で勝ち越しはしましたが、

そのラッキーな判定がなくても、

すごい試合をしたことは、誰が見ても分ることです。

今はスタミナと精神力と闘争心だけで90分を押し切る試合運びですが、

中田のようなスペシャリストが生まれれば、

韓国は必ず今以上に強くなることでしょう。

だからこそ、外野で様々な波風がたったことを残念に思うのです。

その韓国を下したドイツと決勝戦で戦う国は、

ロナウドの6試合連続のゴールで、

ブラジルに決まりました。

初対決となるこのカード、どんな試合になるんでしょうね。




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