『M・1グランプリ』を観て思った事だが、感動、恐怖はその場に居合わせるほぼ全員が同じ気持ちを共有する事は出来るが、笑いは人それぞれ感性が違うから、だからこそ笑いを提供するのはやっぱり難しい。今回は審査員に、正しく笑いを評価できる笑いに精通するメンバーを選んだ事は評価できるが、一般客席審査での評価がどうかと思う。今の笑いは勢いや動きだけで、強引に笑いをとろうとするところが浅い。若い子は、ファンと言うだけで勢いだけで笑ってあげるところが辛い。それが逆に笑いをつぶしていく事になる。何でも笑ってあげるから、手を抜いていくのである。ファンならば、漫才師として本当の芸人に成長してもらうためにも、面白い時は笑い、手を抜いていれば笑わないほうがいいのではないか。僕はダウンタウンファン歴15年以上だが、松ちゃんが手を抜くと、相方の浜ちゃんがツッコミもせず無視するようにTVに向かって「今のは違う」と言ってしまうこともあるからね(笑)話が多少ずれたが、漫才は老若男女すべての年代に受けてこそ真の漫才だと思う。だから、客席審査は10代、20代、30代、40代、50代、60代を集めたほうが、もっと評価が分かれたと思う。グランプリを取った中川家は、正統派の漫才としてキチンと評価されたと思う。ここは笑いを知っている審査員の目は正しい。しかし、おぎはやぎ(今日始めて見た)はなんなのでしょうか?大阪の道頓堀にいる素人のほうがもっと面白いぞ。おたのしみ会の素人ノリの漫才が、あの10組に残れたのが不思議だ。Don Doko Donは漫才になると弱いな〜。ネタあわせの時間がなかったんでしょうね。大阪の一般審査の票が18票だったのは、彼らの本当の面白さを知っている大阪のお笑い好きが期待の裏返しとして下した辛口の評価でしょう。最後に松ちゃんが準優勝者のハリガネロックにポケットからクリスマスプレゼント(小さなサンタブーツ)を渡した小ネタが一番面白かった。やはり松ちゃん、最後に全部持っていったな(笑)。