台風が近づいているらしい。娘を寝かしつけて階下で用事をしていたら突然の雨。夕方干した洗濯物をあわてて取り込んだ。台風が来るのはまだ先とのことだけど、けっこうな風で外はとても涼しい。台風の後は少し涼しくなるのかなぁ……などと思いながら、乾いた洗濯物を畳んだ。
日記が実生活に追いついていないのだけど、今日は週末に会ったFの話。Fは退院してアルバイトをしながら人工透析を開始している。色々と問題は山積みのようだけど、とりあえずは良好って感じらしい。
もっとも「良好」と言うのは「体調に問題が無い」って意味であって、実際は色々と大変みたいだ。1日おきに4時間拘束されるストレスや、腎臓移植に関する諸問題。今すぐ、生きるの死ぬのって話ではないのだけれど、Fの目の前にぶら下がっている問題は寿命と直結してくるので深刻だ。
Fは私にとって大切な友人だけど、家族ではないのであれこれ口出しは出来ない。聞けば聞くほど臓器移植って大変なんだってことを思い知らされる。Fのご両親は周囲の人間から色々と話を聞かされて、情報が多過ぎるがゆえに迷っておられるとのこと。「情報が多すぎるから迷う」というのは分かる気がする。我が子を愛するがゆえに迷うし、悩んでおられるのだろうとお察しする。
私としては、とにかくFが良いようになればいいのになぁ……と願うばかりだ。腎臓移植は人工透析を開始してから1年以内にするのが最も定着するのだとか。移植したからって、それで終わりではないし、それに伴うリスク(生涯、免疫抑制剤を飲まなければならない…等)があるのは分かっているけれど、それでもやはりFがそれを望むなら、そうなれば良いと思っている。
自分の人生は基本的に自分で切り開いていくものだし、人生の選択肢は自分の意思で選ぶべきだと思う。だけど……本当の意味でそれが出来る人って、どれくらいいるのだろうなぁ……。自分の気持ちを諦めたり、あるいは「希望する道ではないけれど、選択肢の中でマシそうなもの」を選んだりしながら生きている人って、案外多いんじゃないかと思ったりする。
ままならないなぁ……。
ままならない事だらけだけれど、それでも人は生きていかなくちゃいけない。せっかく生きるのなら、ちょっとでも楽しい方がいい。Fが出来るだけ楽しく暮らせる方向に事が進むことを祈りつつ、今日の日記がこれにてオシマイ。