最近、娘を寝かしつける時に「おはなし」をするようになった。
娘は寝るのが嫌いな子。どんなな眠たくたって遊んでいたいと思うらしく、ベッドに連れていくと泣き叫ぶので「じゃあ、お母さんがお話してあげる」となだめたのが「おはなし」のはじまり。1歳半の娘に絵本やテレビではなく「おはなし」が通用するのかどうか自分でも半信半疑だったが、娘は寝る前の「おはなし」が気に入ったらしく、昼寝の時も夜に寝る時も「おはなし」をするのが恒例になってしまった。
夜は『ももたろう』や『赤頭巾』といったスタンダードなお伽噺をするのだけれど、昼寝の時は娘が主人公の創作話をするようにしている。もっとも、創作と言っても、川を流れてきた苺や豆腐(娘が好きな食べ物)を私が拾って、中から出てきた娘を育てる…という他愛もない内容。娘がご飯を食べたり、お風呂に入ったり、公園で遊んだり…というだけの話で、最後は「Yは元気な可愛い子に育って、お父さんとお母さんと家族3人、末永く幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし」で締めくくられる。
それにしても1歳半の娘が「おはなし」をどれくらい理解しているのだろうか?
話の途中で笑ったりもするし「めでたし、めでたし。オシマイ」と言うと「もう1回」とせがんで泣いたりもするので、彼女なりに楽しんでいる風ではあるけれど、激しく謎だ。お話の内容よりも「お母さんが何かお喋りしている」ってこと自体が楽しいのかなぁ…と思ったりしている。
それにしても相手が1歳児とは言え、何も見ずに「おはなし」をするのは、けっこう難しいものだ。あらすじを覚えいてるお伽噺でも、いざ自分の口で語ろうとすると細かい部分を忘れていたりするので、私も「おはなし」に備えて勉強しておかなくてはなぁ……と思う。毎日、同じストーリーでは娘だって飽きるだろうし。
私がでっち上げる昼寝の時の創作はさておき、夜の寝かしつけの時にするお伽噺用に、ちゃんとした物語を頭の中に叩き込んでおきたいと思う。娘がそこそこ大きくなる頃には私のレパートリーも増えていることだろう。娘が「おはなし」を必要としなくなる日まで、しばらくは娘専属の語り部として腕を磨いていかねばなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。