風邪でお腹をこわしている時の食べ物で、私が真っ先に思いつく物と言えば「お粥」と「すりリンゴ」。娘にも食べさせたいと思ったのだけど、お粥はともかく、娘はすりリンゴが嫌いだったりする。味が嫌いと言うよりも、むしろ食わず嫌い。ヨーグルトに混ぜたりしたら食べるので根本的に嫌いではないと思うのだけど、すりリンゴそのままだと頑として口を開かない。
しかし今回は激しい下痢だったため、食べられる物が少なく、どうしても「すりリンゴ」を食べて欲しくて、私は無い知恵を絞って、ある方法を試してみることにした。それは娘の目の前でリンゴをすって、その場で食べさせる
と言うもの。レストランやなんかで「御客様の目の前でお取り分けします」なんてパフォーマンスがあるけれど、娘にもそれが通用するのではないかな…と。
結果、私の思惑は見事に成功した。リンゴをすって「これ、ちょっと食べてみたい人?」と聞くと、娘の目がサッっと上がったのだ。すかさず、すりリンゴをスプーンですくって娘の口に運んだら、食べる食べる。1歳児にもパフォーマンスが通用するってことに感心してしまった。
食欲って不思議だなぁ。
食欲は食べ物の味だけではなく「見た目」とか「匂い」も重要になってくるってことは周知のことだが「シュチュエーション」とか「パフォーマンス」も関わってくるのだから。もっとも、それらは大まかな分類だと「見た目」に入るのだとは思うけれど。
パフォーマンス作戦が面白いほど上手くいったので、同様に昼食のうどんも茹でるところから見学してもらって、ザルに上げるところや盛り付ける過程も、娘を抱き上げていちいち見学させたら、パクパクと勢いよく食べてくれた。
毎回、食事を作る過程を見学させてやれたら良いのだろうけれど、毎回となるとそうも言っていられない。今日は娘を家の中に閉じ込めていたから良いものの、外遊びに付き合うとなると、そこまで手をかけていられない……ってのが現実なのだ。
それにしても、娘の食欲が完全に戻ってきてくれて嬉しい。下痢もおさまったし、もう大丈夫。それどころか「外に出してくれ」とうるさくて仕方が無かった。元気になってくれて良かったなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。