とうとう梅雨に突入してしまった。憂鬱なことこの上無し。「お散歩大好き」な娘をどうやってなだめて過ごすかが私にとって最大の課題となりそうだ。梅雨が終われば夏なんだなぁ…なんて事をつらつらと考えていたらば、娘を妊娠して以来、アルコールを口にしていないことに気がついた。夏はビールの季節だと言うのに、授乳中の私はビールが飲めないのだ。
アルコールを飲み始めた20代のはじめの頃はワインや口当たりの良いカクテルしか飲めなかったのだけど、いつの間にかビール好きになっていた。たぶん、転職して図面を書くようになったのがキッカケだと思う。男性が多い職場だと「打ち上げ=ピール」の図式は絶対的な力を持っていて、いつしか私もその風潮に染まっていた。
新婚旅行にスペインへ行った時、夫からスペイン語の簡単な日常会話や数の数え方を教わったのだけど、語学が大の苦手な私は覚えた言葉のほとんどを忘れてしまっていて、今でも覚えているのはこの言葉だけだ。
cerveza(セルベッサ) dos(ドス)!
ビール2つ!
人間って自分に必要なことは、ちゃんと覚えられるものなのだなぁ…と、つくづく感心する。スペインではワインだのサングリアだのも飲んだけれど、お昼ご飯の時は必ずビールを飲んでいた。スペインのビールも案外美味しい。と言うか、暑い時に明るい太陽の下で飲むビールが不味かろうはずが無い……って話だ。
娘との生活はとても楽しくて幸せだと心底思っているけれど、アルコールが飲めないのはちょっと辛い。我慢出来ないほどでは無いけれど「夏が来る」と思っただけで、ちょっぴりビールが恋しかったりする。
娘がお乳を卒業したら「お疲れ様。自分!」とビールで乾杯するつもりでいる。娘への授乳はうっとりするほど幸せな時間なので、娘が私のお乳を飲んでくれなくなる日が来るのだと想像すると胸がキュウッっとなるのだけれど、ビール解禁の合図だと思えば、それも悪くないかも……と思ったりする。
この夏はじっと我慢の夏になるけれどビール解禁の日を楽しみにしつつ、今は今しか出来ないことをじっくりと楽しませてもらおうと思う。ビールのひと口目を「ぷはぁっ」と出来る日を夢見つつ、今日の日記はこれにてオシマイ。
アルコールの飲めない私のお楽しみは、もっぱら甘い物。昨日のデザート、白胡麻のブラマンジェ(黒蜜ソースがけ)写真手前は黒蜜ソースをかけた状態。ネットで探したレシピをアレンジして作ったのだけど、うっとりするほど美味だった。