月曜日に家族で出かけた際、研ぎ屋さんへ行った以外にも娘の服を買ったりした後、おやつ休憩がてら地元百貨店へ行った。百貨店だと授乳室やおむつ替えスペースがあるので赤ん坊連れには便利なのだ。
甘い物を食べて休憩した後、ぶらぶらしていたら催し物ホールで中華街物産展だか、中国物産展だかが開催していた。この時期になかかな強気の企画だなぁ…と思ったりもしたが、ずっと前から決まっていた事なのだろうと思いなおす。夫が「ちょっと見ていこう」と言うので、冷やかしがてら覗いてみた。
平日ということもあってか物産展はガラガラだった。よくありがちなタイプの物産展で、中国茶があったり点心を売るお店があったり。働いている人は中国人で日本語が少し怪しい人も。娘を連れてぶらぶら見て歩いていると、とあるブースの男性が向かいのブースの女性に「○○さん、赤ちゃんがいるよ」と声をかけた。呼ばれた女性はブースから出てきて「可愛いねぇ。何ヶ月?」などと気さくに娘をあやしてくれた。「この女性にも子供がいるのだなぁ」と咄嗟に思った。
男性が、わざわざ女性に声をかけて娘を見るよう促したことを考えると、もしかしたら女性は中国に小さな子供を残してきているのかも知れない。NHKの特集などを見ていると、中国では農村部の若い夫婦が子供を親に託して、都会や外国に出稼ぎに行っているとのこと。彼女もまた、そうした人達の1人なのだろうか。
自宅の周囲にも中国の人が多くなった。介護施設で研修生として働いていたり、中小の工場で働いていたり。言葉の分らない国で仕事をするのは、さぞかし大変だろうと思うが、彼らは逞しく日本で生活している。
餃子事件だけでなく、最近は中国というと何かと悪い印象が強いのだけど「国家」でなく「個人」として中国の人と接すると、決して悪い印象は無い。娘をあやしに出てきた女性とて家族を愛し、異国で一生懸命働く善良な人なのだと思う。それなのに、単位が国家になってしまうと、ガラリと印象が変わってしまう。なんだか複雑な気分だ。
物産展では点心を購入し、その日の夕食として夫と2人で食べた。点心はとても美味しかった。国家と個人……難しい問題だと思う。中国製品等に注意する気持ちは変わらないが、個人として中国の人と接する時は違った気持ちで接していきたい。そんなこんなを考えながら、今日の日記はれにてオシマイ。