白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2008年01月26日(土) 少女漫画育ち

昨日、夫と昔風な黄金パターンのラブコメアニメを観ていて激論を交わした。主人公と可愛い幼馴染、主人公が初恋をした美形少女の三角関係が中心になっている作品で「ラストは主人公と誰が結ばれるのか」ということについて私と夫は全く逆の意見を持ったのだ。

私は初恋の美形少女に違いないと言い、夫は幼馴染だと言った。お互い「この人、ちょっと思考がオカシイんじゃないの?」と言うレベルで相手の意見が理解出来なかったのだけど、双方の言い分を話し合ってみると少女漫画の定石と少年漫画の定石が違っていることが要因のようだった。

少女漫画育ちの私の言い分はこうだ。少女漫画だと主人公はどんな困難があっても初恋の人と結ばれるのが黄金パターン。しかも幼馴染は平凡な容姿なのに対して、初恋の少女は超美形。高い困難をクリアしてこその漫画(アニメ)なのだから、現実世界に転がっているような展開になるはずがない。

一方、少年漫画育ちの夫の言い分はこうだった。きみはドラクエ5でビアンカとフローラが登場した時、どちらがヒロインだと思ったのか? 当然、幼馴染のビアンカと認識したはずだ。第一、主人公が健気で可愛い幼馴染を選ばなければ、読み手(視聴者)は「あいつ、なんてことしやがるんだ!」と思うはずだ。そして、もう1つ。美形少女が男性達から人気を得るのは「あんなに綺麗なのに失恋するなんて可哀想に。俺が幸せにしてやりたい」と思うからであって、だからこそ美形少女は主人公に選ばれない。

私と夫は互いの意見を聞いて「なるほどなぁ」と納得した。恋愛に夢を求める少女漫画に対して、少年漫画は現実的なところに落ち着いている……ってところが見解の分かれ道だったようだ。そう言えば、確かに少年漫画のヒーローは最終的に、身近な人とと結ばれるケースが多いように思う。もちろん全てが黄金パターンに当てはまる訳では無いけれど、少年漫画の恋愛と少女漫画の恋愛は対極に位置するようだ。

じつにクダラナイ話なのだけど、育ってきた環境によってこうも意見が変わるものなのだなぁ…と感心してしまった。と同時に、少年漫画も好きだと言いつつ、なんだかんだ言って少女漫画育ちな自分を再発見した。

観ていた作品は男性誌掲載だったので夫の説が正しいような気がする。ちなみに夫婦して共通の見解は「誰とも形にならず現状維持でオシマイなんてのもアリかもね」だったりする。もう完結している作品なので調べれば結末は分かるのだけど、調べずに、ゆっくり追っていきたい……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2006年01月26日(木) 乗り過ごす
2004年01月26日(月) 及ばずながら教育係。
2003年01月26日(日) テンポが掴めていないようで。
2002年01月26日(土) 「前向き」とか「後向き」とか人は色々言うけれど。

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