2日続けて、まとまった残業をした。独身時代なら当たり前の残業時間だが、身重のせいか、かなり堪えた。
結婚を機に「残業しなくていいなら契約します」なんて言う、我儘な働き方をしていて、特に妊娠してからは、どんなに忙しくてもシビアに帰宅していたのだけれど、今回は特別。ちょっと事情があって、退職まで気合いを入れてる働く必要が出来てしまった。
3年近く一緒に働いていたCADの相棒に乳癌が見つかったのだ。
幸いにも初期の癌で、転移の可能性の低いタイプのものとの事だけど、片方の乳房を切除しなければならない。命を落とすことは、まず無いとは言うものの、かける言葉が見当たらない。「仕事は気にせず治療に専念してね」と言うしか無かった。
相棒はいつまでも女性でいたいタイプで「夫に先立たれたら、どんな年齢でも、つぎの人を探すわ」と言ってはばからない恋愛気質の強い人なので、ショックも並大抵では無いだろうと思う。
また、彼女は既婚者だが夫婦に子供が授かっていない。以前「子供がいないのに婦人科とか乳房の病気になるって肩身か狭い」という意味合いの事を口にしていただけに、他人事ながら、なんとも辛くて仕方がない。
相棒は気丈な人だし、御主人は愛情の深い人なので、ある意味において心配はしていないのだけど、押し寄せてくるやり切れなさは、いかんともし難い。出来る限り力になりたいと思うのだけど、退職は迫っているし、私自身がこれではなぁ。なんだか鬱々としてしまった。
彼女の手術は来月なのだし、今から鬱々としたって仕方のないこと。それに、私が暗い気持ちでいるのはお腹の子にも良くないだろう。週末で気持ちを切り替えて、気合い入れよう…と自分に言い聞かせつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。