白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年07月13日(土) 理屈はさて置き、恐いのだ。

今日は朝の通勤電車に乗り遅れてしまった。
いつもと同じ時刻に家を出たのに、何故に故に???
ちょっと、ゆっくり歩き過ぎたらしい。
駅に着いた時、電車は既に走り去っていたのだ。あぁぁぁぁ。

1本電車を乗り過ごしたら最後、電車の乗り継ぎが大幅に狂ってしまうのは
田舎通勤ならでは……である。遅れに遅れて職場の最寄り駅へ到着。
猛ダッシュすれば始業に間に合う時間だったが
この時期の猛ダッシュは無謀というものである。
始業に間に合ったとしても、暑くてしばらく仕事にならないだろう。
そんなこんなで、今日は久しぶりに奈良盆地をタクシーで走った。
やっぱりタクシーは素敵だ。涼しいし、楽チンだし。
この季節特有の「あれ」に遭遇することもないし……

ぢつは私、この季節がちょっと苦手だったりするのだ。
激しい雨が降った日の朝……ツバメだのスズメだのの雛が
路上で死んぢゃっているのを見るのが、どうも苦手だったりするのだ。
可哀相とか、そういう類のモノではなくて、私は死骸(死体)が恐い。
死体が好きだという人は、そんなにいないと思うのだが
なんと言ったら良いものか……生理的にダメなんである。
出勤途中で動物の死骸を見た日にゃぁ、引き返そうかと思っちゃうくらい。
↑そんな事でズル休みしたりはしないが。

動物でも、昆虫でも、恐いと思ったことは、ほとんどなくて
ヘビでも、カエルでも、トンボでも、かかってきなさい!
……ってな感じなのだが
そいつ達が「死骸」になったとたん、恐くてたまらないのだ。
よく「死んじゃってるし、動かないから恐くないよ」って言う人がいるが
死んじゃってて、動かないから恐いのだ。

たぶん、これは感覚の違いなんだろうなぁ……と思う。
恐いものは、恐い。これは、もう理屈抜きの恐さである。
高所恐怖症の人が、高いところを恐がるように
閉所恐怖症の人が、狭いところを恐がるように
私は「死体・死骸」が恐いのだ。

たぶん私は、これから先の人生で
カッとなって衝動的に人を殺めてしまうことがあったとしても
計画的な殺人を犯すことはないんぢゃないかと思う。
死体を処理してくれる協力者でもいれば話は別だが
そうでなければ、死体の処理の恐ろしさを思うだけでゾッとする……
よくぞまぁ「火曜サスペンス劇場」や推理小説に登場する人達は
平気な顔をして死体の始末ができるものだと思わずにはいられない。
↑まぁ、あれは作り話だから、そうなのかも知れないけれど。

……なんてことをタクシーの中で考えていたら、職場までの道中は
まさしく「あっ」と言う間に過ぎてしまった。
明日は、うっかり乗り遅れることがないようにしよう…と思いつつ
今日の日記は、これにてオシマイ。


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