白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年06月08日(木) 虫の知らせ

昨夜は良い感じで眠りについた。

午前2時過ぎトイレに立つ。「寝る前に水分を取りすぎたかなぁ」と思いつつ再び就寝。朝までぐっすり……かと思いきや午前3時半前に目が醒めた。取り立てて心配事もないのに、何度も目が醒めるだなんて珍しいなぁ……と思いつつ「なんか変な感じ」と首を捻りつつ就寝。そんなこんなで迎えた朝は、乙女な母の電話からはじまった。実家の向かいに住んでいる仲良しの婆様が亡くなったとの知らせだった。丁度、私が2度目に目醒めた時分に亡くなったとのことだった。

向かいの婆様とは親戚のような付き合いをしていて、血は一滴たりとも繋がっていないが、実の祖母のように思っていた。婆様も実の孫のように私と愚弟を可愛がっていてくれて、もう立派な大人である私達姉弟に「お年玉」と「おこずかい」をくれる人だった。脳出血で倒れて病院へ運ばれてから5日間。予想していた事ではあった。84歳と年齢に不足はないし、何よりも最後まで気ままな1人暮らしをして、長患いすることなくポックリと逝ってしまったので、大往生と言っても差し支えはないだろう。

私は「霊感」とか、そう言うことにはとんとん疎い体質で、そういう類のことを否定はしないが決して信じるタイプではない。だけど、今回はちょっとだけ「虫の知らせってあるのかも」と思ってしまった。たぶん、単なる偶然だとは思うのだけど「おばあちゃんが挨拶に来てくれたのかも」と思っていた方が幸せなので、そう思うことにする。

今夜は通夜に列席してきた。大往生を見送る葬儀というのは、なんと気楽なものだろう。哀しみが無い訳ではないけれど、長く病んで亡くなったり、あるいは若くしてなくなったり、非業の死を遂げたりした人のそれとは全く赴きが違っていた。婆様の人柄を偲んでか、ご近所の人がやたらと多かったのが印象的だった。

実家に遊びに行っても、婆様の顔を見られないなんて淋しくなるなぁ。

だけど穏かで恵まれた死だったのだと思う。婆様の冥福を祈りつつ、一緒に過ごせた事に感謝しつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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