帰宅して自宅から徒歩2分の八百屋へ梅酒用の青梅を買いに出掛けた。
フードセンターKは一応、生活に必要なものを雑多に扱っているヨロズ屋さんのような店なのだけど、ベースは八百屋。プラスチック製の緑色のザルに果物だの野菜だのを店先に並べていて、ちょっぴり昔っぽい雰囲気の漂う小さな商店である。駅前スーパーに較べると品揃えは悪いけれど、見た目が悪いながらも新鮮で安い野菜があるので、私はもっぱりフードセンターKを贔屓にしている。
先週末は青梅はまだ並んでいなかったのだけど、今日はちゃんと並んであった。スーパーよりも幾分安くて小ぶりながらも香りの良い梅。いそいそと2kgばかり梅を購入。お会計をしていたら、店主が「うおっ」と変な声を上げたので吃驚したらば、私達の頭の上をツバメが横切っていった。ちょっと前から店の軒先にツバメが巣をかけているのは知っていたけど、どうやら、ツバメはちょくちょく店の中まで飛び込んでくるらしい。
厳密なことを言うとツバメが食料品店に飛び込んでくるなんて、誉められた話ぢゃないけれど、ちょっと楽しくて笑ってしまった。
青梅を抱えてツバメの巣を見あげたら、巣の中から子ツバメがムチムチムと身体を乗り出して餌を要求していた。ツバメの子供のムチムチさ加減は、たまらなく可愛らしい。人間でも動物でも、赤ちゃんって生き物は悩殺的なまでに可愛らしい。いい物見ちゃったなぁ……と小市民的な幸せを感じた。
今日は青梅を洗って、オヘソ(ヘタ)を取っただけで梅酒作りの作業終了。青梅をザルに入れて窓辺においたら、ほんのりと良い香り。水分が飛んで綺麗に乾いたら、明日にでも瓶に漬ける予定。こういう作業って、なにげに楽しいなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。