白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2005年09月24日(土) 家探し

新居を見つけるべく不動産屋へ行ってきた。

「昭和の香りのする家」を探している。もっとも「昭和の香り」なんて書くとノスタルジックで素敵だが、予算の都合により「ボロ屋」を探しているに過ぎない。もっと具体的に言うなら『大改造 劇的ビフォーアフター』に出てくる「ビフォー」な家。

「新婚さんだしお洒落なマンションで新生活スタート」ってのもアリだが、私は地面から離れた生活…ってのが、どうも考えられず、あくまでも「地上に足がついている」ってところにこだわっている。往年の宮崎アニメ『天空の城ラピュタ』でも言っていた「人は土を離れては生きていけない」と。ま、そんな感じで。

地元の不動産屋のオヤジに連れられて2軒ほど。商売っけのないオヤジはずっと「俺様の昔話」をして悦に入っていた。私はバブルがはじけてから社会人になった人間なので、バブルの頃の経済なんて、よく知らないのだけれど、その当時は狂っていたんだなぁ……と思った。今の5倍もの値段で住宅が売買されていただなんて! 当時家を買った人の現在を思うと気の毒でならない。

1軒、ちょっと気に入った家を見つける。彼はみょうにノリ気で「これにします」って勢いだが「ちょっと待った」とストップをかける。もうちょっと色々見てみないと。

そして2軒目の不動産屋さんへ。ここも地元密着型。大阪のオバチャン(オバアチャン)が仕切っている店で「うちは35年もここで商売させてもらってるから悪いようにはしない」って話を何度も聞かされた。「来年結婚するで家を探している」と話すと「いい家探さなきゃね!」とノリノリなご様子。とりあえず1軒連れて行ってもらった。自分達には分不相応なくらい素敵な家だったが駅から遠すぎたので断念。「家は足で探すもよ。オバチャンもいい物件見繕っておくから、そうねぇ…次の土曜日の1O時に、また来なさいよ」と、こちらの予定もおかまいなしで、次の予定を決められてしまった。彼と顔を見合わせて苦笑い。だが、愛すべきお節介オバチャンって感じなので、来週も行ってみることにした。

彼も交えて私の家でお好み焼きなど。彼は乙女な母とも、弟とも仲良くやっていけそうな感じ。つくづくありがたい。それにしても結婚まで時間がないので、早いところ良い家が見つかるといいのになぁ……ってことで今日の日記はこれてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年09月24日(水) くたばってました。
2002年09月24日(火) 海を見に。

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