白い木蓮の花の下で ~逝くときは白い木蓮の花の下で~ 目次|過去|未来 【検索からお越しの方へ】
今朝。シーズン初の西瓜を食べた。 大好き…ってほど好きな果物ではないのだけれど、西瓜はちょっぴり特別な果物。西瓜には夏のノスタルジーを感じさせる酵素が入っているようで。シャリリと赤い果肉に噛り付くと、過ぎてしまった時間が、ぼーっと浮かび上がってくるような。 扇風機にくくりつけられたリボン。父親のランニング姿。蚊取り線香の煙。冷蔵庫で冷えた麦茶。お金持ちの友達の家で飲んだ濃いめのカルピスの味。家の前の道路でする花火。風鈴の音。半分このチューペット。隣のおばあちゃんが育てた朝顔の花。アスファルトを濡らす打ち水の匂い… それらは決して無くなってしまった訳ぢゃない。だけど遠い時間の向こう側で、ゆらゆらとしているその様は、泣きたくなるほど懐かしく、抱きしめたくなるほど愛おしい。 暑くても夏が大好きだ。 明日もまた頑張ろう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。 |