今日は雨の中を嶽本野ばらのサイン会へ行ってきた。
サイン会レポートのつもりなので今日は長文失礼つかまつる。
行くべきか、止めるべきか、かなり迷っていたサイン会だが
いざ「行くぞ」と決めたとたん、朝からウキウキと気分だった。
公式HPで「サイン会で購入する本以外にもサインします」との話を聞いていたので
もう1冊だけサインをお願いしようかと既読本を手にとってみて迷う。
迷いに迷った挙句に『鱗姫』に決めた。
読書禄では散々っぱら文句を書いていたが野ばら作品では1番好きなのだ。
シンパシーは感じなかったが、作品として愛しているというか。
鞄に『鱗姫』を放りこんで、通勤電車で再読しつつ出勤。
どうしても仕上げてしまわなければいけないパース図を片付けて
12時半に会社を出発。1時にサイン会場到着。
私の住む関西は、嶽本野ばらの出身地ってこともあるせいか
彼にまつわる噂が、なにげに飛び込んでくることがある。
メジャーになるまでは意欲的にあちこちで活動されていたようだからなぁ。
言っちゃあなんだが、あまり良い話を聞かない人だったりするのだ。
↑あくまで噂レベルの話なので真偽のほどは確証ナシ。
なので今日のサイン会もギリギリまで参加を決めかめていたが決意して良かった。
芝居でも、音楽でもそうだが「生」にまさるものは無い。
予想通り会場はロリータちゃんで一杯だった。
すごいなぁ……みんな頑張ってるよなぁ。
三十路を迎えた私としては、ちょっとキツイものがあったのも本当だが
ロリータちゃんって嫌いぢゃないんだな。
人に迷惑をかけない限り、何かひとつ事に打ち込んでいる人って輝いて見える。
漫然と生きるよりも、ずっと良い。ロリータちゃんに限ったことではないのだが。
ロリータちゃんが多くて、異様な雰囲気が漂っていたものの
普通の服装をしたお姉さんも多く、若い男性の姿もチラホラと。
2時開始……ということで、1時半から行列に並んだのだが
実際にサイン会がはじまったのは2時半。
私の番がまわってきたのは3時半だった。
待ち時間に新刊の『デウスの棄て児』を読了する。
言葉どおりの「立ち読み」だった。
とても不思議だったのが、サイン会に参加する人は新刊を購入しているはずなのに
待ち時間に本を読んでいる人がほとんどいなかった……ってこと。
ファンは発売日に購入して、サイン会に買ったのはスペアなのだろうか??
嶽本氏は、黒地に桜の着物に袴姿で登場。
胸元にはシルバーのネックレス。指にはギッチギチにシルバーの指輪。
なんだか舞台役者さんのようだった。
実際に彼と対面してみて「逝っちゃってる人だ」という印象は変わらなかったものの
自分を演出するという徹底ぶりは、ナルシストというより頑固芸人の領域で
「ぶっちぎりで走っている人に弱い」私の目には、とても好ましく映った。
サインして、ご挨拶して、握手して、ツーショットで写真撮影して……
写真撮影のさいは、ちゃんとポーズを取る徹底ぶりの嶽本氏であった。
仕事とは言え、なかなか大変な作業だなぁ……と思った。
ちなみに私もデジカメでツーショット写真を撮ってもらった。
やはり参加するからには楽しまなくちゃ……ってことで。てへっ。
すっかり気を良くした私は嶽本氏に愛を込めて自分だけの呼び名をつけた。
その名は……のばやん。
乙女のカリスマと言うより、すっとこ芸人って感じだったのだ。
ファンの人いたらごめんね。でも敬意を込めて「のばやん」と呼びたいのだ。
のばやん、思ってたより良い人だったよ。だけどさぁ、のばやん。
乙女の肩を抱いて、頬よせてツーショット写真って、どうよ?
恋に恋しちゃう世代の乙女は、もうそれだけで夢中になっちゃうってば。
罪作りな人だなぁ……のばやんってさ。
のばやんを見る乙女達の眼差しはマジもんのソレだったよ。
ま。私は個人的にサービス精神旺盛な人って好きなんだけどね。
なんちゅ〜か。取り澄ましてるより好感が持てるっちゅ〜か。
↑以上、タメグチ失礼。
そんなこんなで初体験のサイン会は、とても楽しかった。
ロリータちゃんもたくさん見たし、のばやんは愉快だったし。
のばやん。今日はありがとう!!
……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。
<追記>
帰宅して家族にサイン会の様子を語って聞かせたらば愚弟が言った。
「のばやん……って言うけど、近所の兄ちゃんぢゃないだろーに」
まったくもって反論の余地なしの私であった。