チューリップを漢字で書くと鬱金香となるそうな。最近、本で読んでから、好んでこの漢字を使うようになった。今日は鬱金香を買ったのだ。
今日は恒例の家事従事DAY。毎度ながら有吉佐和子『恍惚の人』の書き出しを思わせる1日だった。『恍惚の人』の主人公である章子さんも、働く女性で、週末にまとめて家事をしていたよなぁ……などと思いうかべつつ、洗濯をしたり、トイレ掃除をしたり、レンジ台を磨いたり。ここのところ、仕事がキックて、心身ともに、すり切れ気味なので、食料の買出しに出た際、赤いチューリップとマーガレットの花を買った。
子供の頃は赤いチューリップが大嫌いだった。能天気にパックリと上を向いて開く、あの姿が馬鹿っぽく見えて我慢ならなかったものだが、大人になってみると「春らしい花」と受け止めることができる。大好きな花とまでは言えないまでも、季節を感じる花であることは確かだ。チューリップの季節には、まだ早いのだけど、春を待ち焦がれているもので。
仕事が忙しくて、くたびれ気味の上に、気鬱な結果待ち事項があったりして、憂鬱なことこの上ない。昨日の日記を読んでみるだに「なんて見栄っ張りなんだろう」と思わずにはいられない。
先のことを思い煩っても一文の得にもならないし、たとえ厄介な結果が出たとしても、間違いなく頑張れるという自信はあるのだけれど、正直なところ「もう勘弁してくれよ」という気持ちがあるのも事実。実に複雑な心境である。いっそく飛びに年をとって、度量が広くて頼れるオバチャンなりたいなぁ……と切実に思う。今の自分では、いささか器が小さ過ぎる。
ま。とりあえず明日からもハードワークが待っている。パックリと上を向いて咲く能天気な鬱金香の散り行くさまを観察しつつ新しい1週間も頑張って行こう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。