久しぶりにジャムを煮た。
「老後はジャム屋を開くのが夢」と公言して憚らない私だが、最後にジャムを煮たのがいつだったか分からないくらい、ジャム作りから遠ざかっていた。ジャムおばさん失格。しかし今日は冷蔵庫で戴き物の苺が昇天しかけていたので、奮起して煮てみた訳である。
久しぶりに煮たジャムは……不味かった。おおよそ手作りとは思えないほど、人工的で安っぽい味に仕上がってしまった。ジャムを煮るからと、張り切って美味しいパン屋さんのパンを買ったが、これではパンの味を引き立てるどころか、足を引っ張ってしまう感じだ。痛んだ果物でジャムを作るのはOKだが「旬ぢゃない果物」でジャムを作ってはイケナイということを学んだ。当然といえば、当然のことなのだが。
久しぶりのジャム作り。たまには音楽でも聞くか……とて、シューベルトをBGMに。学生時代から好きだったけれど、最近ますます好きになっている。端整な音楽なのに、ほんのわずか狂気を含んでいるようなところが激しく好み。何故だかしら冬場になると無性に聞きたくなるのだ。タイトルそのままだけど『冬の旅』とか。『美しき水車小屋の娘』とか。ゾッとする感じが好きだ。
年末年始の休みを利用して読書録を書こうと思っていたのに、新年も10日過ぎてしまった。実際、読書のペースは非常に悪い。吉村昭の『赤い人』を放り込んだのは年末の話。なんだかんだ言っても自分のHPってのは可愛い。それだけに放置はしたくないのだがなぁ。かならず戻ってくるから! と自分に言い聞かせる。さてと今週も頑張って働くかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。