白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年01月11日(金) 分かっちゃいるのにイラついてしまう。

最近、ちょっぴりイラついていることがある。
自分の中で結論の出ていることなので
「悩み」というほどでもなく純粋にイラついているだけなのだが
些細な出来事から「ぶちっ」と来ることがあったりしたので
今日は「イラつきの原因」について整理してみようと思う。

私の愚弟は昨年の7月に左手の指を2本ばかり切断しちゃって
ただいま自宅療養&リハビリ中だったりする。
自分の身体の一部が、ある日、突然なくなっちまうなんて
たいそうショックなことだから
退院してきたら、どうやって接したらいいだろうかと
気を揉んでいた時期もあったのだけれど
周囲で心配していたよりも、愚弟は案外ケロッとしていて
現在は「長期休暇」の学生さんのように暢気に暮らしている。

だが、その暢気さが、時に私をイラつかせるのだ。

愚弟は今、自由に使える時間がたっぷりある状態である。
しかも身体が不自由になってしまったのだから
これから先の人生のために
色々と「しなければいけない」事があろうかと思う。
たとえば、何か勉強して資格を取る……とか。
会社に復帰したとしても、以前と同じだけの仕事ができない状態なのだから
それを補うような「何か」を身に付けた方がいいだろう
……と姉は1人、気を揉んでいる。

それなのに愚弟は、日々、暢気に、お気楽に遊び暮らている。
私が「なにか勉強した方がいいんとちゃう?」と言ってみたところで
「うん。俺もそう思う」と口先だけで返事をするだけで
まったく動こうとはしないのだ。
それどころか、毎日ゲームをしてみたり、ネットで遊んでみたり
土日には友人と出掛けたりして
将来を思い悩んで眠れない…なんてこともなく
思わず殺意さえ抱いてしまうほどの暢気さである。

困難に打たれ強いのには、我が弟ながら感心するが
その暢気さは、どうよ?

そんな気持ちが愚弟への「イラつき」へと変わっていく。
でも、私自身の中では、よく分かっているのだ。
もしもし愚弟が精神的にまいっちゃったり、落ち込んだりしたならば
イラついている場合ではなく、それこそ相当やっかいだって事を。
愚弟の主治医もカウンセラーも口を揃えて
「普通では、こう簡単には立ち直れませんよ」と話をしていたし
もしも私が同じ立場に立ったら、そう簡単には立ち直れないと思う。

愚弟と私の「今まで」を振り返ってみると……

愚弟は何かにつけ、シャカリキになって物事に取り組もうとしない人間だが
私は何かにつけ、シャカリキにになって事に取り組みたがる人間だ。
愚弟は私の半分ほどしか「努力」をしない人間だが
愚弟は私の倍以上は「打たれ強い」人間だ。

平たく言えば姉弟と言えども、別人格であり、タイプの異なる人間な訳で
どちらが良いとか、悪いとか、そういった次元の問題ではない。
贅沢を言うなら「足して2で割ったらバランスがいい」といった感じだろうか。

よ〜く分かっちゃいるんだけど
それでも、なんだかイラついてしまうんだな。
あぁ、せめて、せめて、ひとこと、言ってやれたら
その、ひとことが言えたら、どんなにスッキリするだろう!

あんた自分のこと「年の割には落ち着いた男」だと思っているようだたが
そうとう天然入ってるっちゅ〜〜ねん!
普通は、もっと苦悩するっちゅ〜〜ねん!
あんたってヤツは筋金入りの天然やぁぁぁぁ!

あぁ。すっきりした。
テンポが違う人間と接していると、時にはイラつくこともあるけれど
その日が来るまでは冷静に日々を送りたいと思う。

完治した暁には絞めてやるから覚悟しやがれ!

日記に記してみたところで冷静になれるはずもなく
やっぱり明日も、ちょっぴりイラつきを感じているのだと思う。
冬ですからね。寒いですからね。悶々としがちなのです。えぇ。
イラつきの原因を整理してみたところで
今日の日記は、これにてオシマイ。


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